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オサマ・ビン・ラディン情報

Osama (Usama) bin Ladin(Laden)
 

英国オブザーバー紙の記事より。

 

●クリントンは復讐した

合衆国ミサイルが、アフガニスタンとスーダンの「テロ・キャンプ」を急襲

By Gary Younge, Ed Vulliamy and Martin Kettle in Washington
1998年8月21日金曜日

合衆国は昨日、アフガニスタンとスーダンにある標的に対する突然で同時の巡航ミサイル攻撃を行なった。これはビル・クリントン大統領がテロリズムに対する「長い戦争」と呼んだものの開始を告げる一斉攻撃であった。

「我々の標的はテロである。我々の任務は明快だ」と、彼は今週、国民に対する第2の主要演説で、大統領執務室から述べた。「テロをしつこく実行する国は、安全な避難地である権利がない。いかなる宗教も、無実な男性、女性、子供の殺害を許さない」。

アフガニスタンにある「テロ施設」に向けて、6隻の合衆国軍艦と潜水艦から75〜100発のトマホーク・ミサイルが発射された。これは12人のアメリカ人を含む少なくとも263人が死んだ東アフリカでの大使館爆破に対する報復攻撃である。

元ホワイトハウス実習生モニカ・ルインスキーが大陪審において、大統領との件に関する2回目の証言を行なったまさにその日に、大統領は攻撃を発表した。

クリントン政権は、攻撃は単独の攻撃ではなく、反米残虐行為の再起に対する進行中の戦いの一部であったと宣言した。「わたしたちは、その場限りのアプローチをここに行なうつもりはない。これはひじょうに重大な戦いである……わたしたちは、長い目で見て、自分たちの生き方への重大な脅威に立ち向かうために団結する必要がある」とマデレーヌ・オルブライト国務長官は述べた。

諜報機関の報告は、大使館爆破が繰り返されようとしていたという「確実な情報」と国家安全保障顧問サンディ・バーガーが呼ぶものを示した。

ミサイルは、スーダンのハルツームにある化学兵器工場疑惑のあるものと、大使館爆破の第1容疑者にしてサウジの億万長者オサマ・ビン・ラディンのアフガニスタンの基地を攻撃した。彼はけがをすることなく脱出した。

アフガンの標的は、パキスタン国境近くのホスト(Khost)にある6つの建物の複合体で、訓練キャンプと兵器・弾薬貯蔵庫で構成されていた。

この場所は、諜報レポートでは、過激スンニ派イスラム教徒の世界の「テロリスト大学」でも最も大きく、広いものの一部であった。役人は、この場所がアフガニスタンのタリバーン政権の――徹底的な支援ではないにしても――祝福を受けて経営されていたと述べた。スーダンの標的はシファ製薬工場で、諜報レポートでは化学兵器製造工場ということであった。

上級合衆国諜報機関員は、スーダンの標的は軍に守られており、致死的な神経ガスVXのための化学物質を作っていたという。

諜報レポートは先週末に大統領に渡され、攻撃実行が決定された。

ミサイル攻撃から1時間以上たって、テレビでスーダンの甚大な損害、火災が報道されると、アラブ世界では暴動が起こった。攻撃のタイミング――スーダンで午後7時30分、アフガニスタンで午後10時――は、ハルツームでの民間人犠牲者の危険を減らすために選ばれた、と合衆国諜報職員は述べた。

クリントン大統領は、爆撃から数時間以内に休暇から戻り、攻撃は大使館爆破事件に対応するだけのものではなく、アメリカ人に対するより多くの攻撃を先取りするために命じたのだ、と述べた。彼は言う。

「本日、我々は仕返しをした。我々はこれらのグループがケニアとタンザニアの大使館爆破事件について中心的な役割を果たしたという信頼できる証拠を持っている。テロリストの脅迫に直面しても、アメリカはその市民を守るであろうということに、テロリストは疑いを抱くことはできない」

双方の作戦のそれぞれの攻撃の成功または犠牲者数に関する報告はすぐにはほとんどなかった。攻撃から1時間後、タリバーンは短い声明で、ビン・ラディン氏は生きており、元気であると述べた。「ビン・ラディンは安全であり、彼の仲間にもいあかなる損害も与えられていない」という。

スーダン内務大臣アブデル・ラーマン・モハメド准将は、爆破された工場は薬を造っていたと憤慨して述べた。「これは化学兵器ではない。それは医薬品工場だ。我が国に化学兵器工場は存在しない」

攻撃によって、ハルツームの怒りがはじけた。怒った実演者が無人の合衆国大使館に押し寄せた。国営テレビは、数百人の人々が首都中心の建物を囲む鉄のフェンスに集まるのを放映した。

国務省は、ナイロビとダルエスサラームの8月7日の爆破後、その建物を閉じるよう命じていた。

ロンドンでは、トニー・ブレア首相が合衆国の行動を手放しで支持した。「私は国際テロに対するアメリカの行動を強く支持する。世界中のテロリストは、民主主義政府がその悪しき犯罪を防止するために断固として行動するであろうと認識しなければならない」

この攻撃は共和党指導部にも支持されたが、ルインスキー・スキャンダルから大統領が注意を逸らすために行なわれたとも告発された。攻撃は完全に秘密裏に計画されていた。巡航ミサイルを使う利点の一つは、差し迫った行動が外にまったく示されないことである。

昨日、ごく中枢の軍事・政治指導者だけが、ビン・ラディンの司令部に何が発射されようとしているかを知らされた。

2月に全アメリカ市民に対して包括的ファトワが発行されて以来、ビン・ラディン氏は合衆国諜報機関の標的とされてきた。CIAはその布告が「世界のどこにいるアメリカ市民に対する攻撃も明らかに正当化するものである」と警告していた。

 

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