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暗号を使おう! |
2000年盗聴法に完全対抗する暗号術
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それでは、データを覗き屋さんから守るためのデータ完全抹消法を紹介しよう。 |
1.BCWipeをインストールする。インストールファイルはすでに入手しているはずだから、そのBCWipeのexeファイルを起動させると、自動的にインストールが始まる。 最初にライセンスに関する合意事項が出てきて、これに合意しないとインストールに入れない。もちろん合意しよう。 |
セットアップへようこそ。あとの警告文はPGPと同じ。他に起動している余計なプログラムを終了させたら、次へ。 |
どのフォルダにインストールするか。これもデフォルトそのままでOK。次。 |
フォルダ名もそのままでよし。次。 |
セットアップ完了。えっ、もう終わったの?そうです。楽ちんでしょ。では次は使い方を。 |
2.BCWipe(その他)でファイルを完全抹消する。BCWipeは単体では起動しない。たとえばエクスプローラーとか、FileVisorとか、FMWとかのファイラーソフトで、完全抹消したいファイル/フォルダを選んで、右クリックする。 そうすると、Delete with wipingという表示が出てくる。これでBCWipe起動。 |
するとこんな細長い窓が出てくる。Wipeするか?と聞いてくるので、普通はYesまたはYes to All(選んだファイル/フォルダ全部)を選ぶ。まずいときはCancel。Viewを押すと、抹消するファイルの中身が一応見えるが、あまり意味はない。 とりあえずOptionを押してみよう。一度設定すると、次回からはその設定が生きる。 US DoD(国防総省)の公式抹消法を選ぶ(確実だが時間かかりまくり)か、ユーザー定義の簡単な抹消法を選ぶ。 下のコマで「Wipe of swap file」という項目がある。そう、ファイルやフォルダを抹消するとき、ついでにスワップファイルの空き領域も抹消してくれるのだ。逆にいうと、スワップファイルをきれいに掃除したいときは、何か空きファイルでも作ってそれを抹消したりするといいとうことになる。 ディレクトリエントリもついでに消しておこう。時間はそんなにかからないし。 |
こんな窓が出てきて、抹消開始。 それが終わると、スワップファイル上の空き領域を抹消してくれる。ただいま4Mb分お掃除完了。 |
○PGPでファイル/フォルダを完全に削除。 PGPの完全削除も、使い方はBC Wipeと似ている。ファイルを選んで右クリックして、そのメニューからPGP→「完全に削除」を選ぶ。 |
これらのファイルを完全に削除してもよろしいですか? 日本語版にしておけばよくわかる。はい。削除しましょう。 |
3.BCWipe(その他)でディスクの空き領域を掃除。エクスプローラーその他で、ファイルやフォルダではなく、ドライブそのものを選ぶと、メッセージが微妙に変わっている。Wipe free space。いくら何でもハードディスクそのものを完全抹消するわけにはいかないからね。 |
ごみ箱が空っぽじゃない、と警告。Emptyボタンを押してごみ箱も掃除しろ(おすすめ)ということなので、問題がなければEmptyを押す。消したくなければContinue。 |
ディスクお掃除のオプション画面が出てくる。ファイル・スラック(ファイルに割り当てられているがデータの記録に使用されていないディスク上の領域)が案外大きく、これもお掃除するとなると時間がかかる。とりあえずこの設定だと2時間かかるというが、ファイルスラックは掃除しないことにすると30分程度に短縮される。 また、このやり方でもスワップファイルのお掃除ができる。 |
ちなみに米国国防総省の基準で完全にお掃除しようとすると7時間かかるとか。それぞれの環境によって具体的な数字は違うはずだが、まあそれくらい徹底的に抹消してくれるということだね。 |
○Norton WipeInfoでディスクスペースのお掃除 Norton WipeInfo。これでファイルやフォルダも完全抹消できる。やり方はPGPやBCWipeと同じなので、ここでは空き容量のお掃除方法だけを見ていこう。 |
お掃除するディスクを選ぶ。しかし、ファイルのスラック領域とか消去ファイルのエントリも自動的にお掃除することになってしまうので、時間がかかってほしくないときにはちょっと不便。また、スワップファイルのお掃除はできない。 |
セキュリティ抹消というのが国防総省おすすめ版のお掃除。ふだんは高速抹消でいいかも。あとは時間をかけてゆっくりお掃除してください。 |
○Norton Speed Diskでディスクスペースのお掃除 Speed Diskというと、ファイルの分断化された状況を整え、高速にファイルを扱えるようにするソフトだが、そのついでに空き領域の抹消もやってくれる。ただ、これは高速抹消のようなので完璧とはいえない。 |
○時間がないときの裏技 巨大な空のPGPdiskファイルを作ってコピーしまくる。残った小さなフリースペースだけをお掃除する。あとは普通にPGPdiskファイルを削除しておしまい。 |
4.細々した話など。○ハードディスクにしろ、フロッピーディスクにしろ、ディスクを捨てるときには、フォーマットや完全抹消してもまだだめ。物理的に破壊してしまわなければならない。フロッピーなら燃やしてしまうのがいいだろう。ハードディスクなら、大型スピーカーの上に乗せて無効化した上で粉々に叩きつぶせば完璧。 ○類似品BestCryptとPGPDiskの比較。
Ver5時代のPGPDiskは8文字+3文字の短いファイル名しか使えなかったので話にならず、BestCryptを使っていたのだが、BCはかなり安定性が悪い。しょっちゅう書き込み不能とかになったりするので、かなりファイルが消滅してしまった(ページのバックアップでも、たとえばアクセス解析のページのデータとかはBCのエラーで消えてしまった)。 とりあえずNorton Disc Doctorと共存できないが、安定性はずっといいのでPGPDiskに乗り換えたが、まあそれほど不便ではない。PGPDiskをマウントしなくていいときにDisk Doctorをかけてやれば済むのだから。 もっとも、BCのときは、PGPのプログラムそのものをBCの仮想ドライブにインストールしていた。しかし、PGPDiskはPGP本体と同じところで動かさなければならないから、プログラムそのものを仮想ドライブに入れることができなくなってしまう。そこで考え出した苦肉の策が、PGPDiskの仮想ドライブ内に必要最低限の秘密ファイルであるPGP鍵束を収納するにとどめる、という方法だった。これを思いついて、さらに日本語化計画も試み、いろいろ試行錯誤して失敗を重ねた。その結果、一番すんなりいく方法を見つけた。それが今回公開した方法である(裏技は内緒だけど)。 |