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世界のテロ組織と対テロ組織
Terrorist & Counter-Terrorism

 

警視庁特殊急襲部隊(SAT)
SAT--Special Assault Team

 

警視庁特殊急襲部隊(SAT)

 特殊警備隊のなかでも、警視庁の第六機動隊や大阪府警や千葉県警などの機動隊の部隊にはテロ対策の任務が与えられている。この部隊が、特殊急襲部隊(SAT)と呼ばれる対テロ特殊部隊である。

●設置
 1977年の日本赤軍によるダッカハイジャック事件が契機となって、警察のハイジャック対策用特殊部隊が創設された。

 警視庁第六機動隊に1個中隊(3個小隊)――6機の七番目の中隊という意味で「七中隊」。
  大阪府警察第二機動隊に1個中隊(2個小隊)――「0中隊(ゼロちゅうたい、ゼロチュウ)」。国際空港に近いのでこのような配備になっている。

 平成8年5月に「特殊急襲部隊」という正式な名前が付き、他に5道県警察にも1個小隊ずつ創設されて、警察庁内で配備される機動隊の隊長に対して部隊の隊旗の授与が行われた。

●任務
 主にハイジャック対策。

●配置
 東京都品川区勝島にある第六機動隊(警視庁の機動隊の中で一番羽田空港に近かったため)
 ※命令系統は本庁警備部長直属。

●編成
警視庁第6機動隊の部隊の場合
 1個中隊=3個小隊(中隊長は警部)
 1個小隊(チーム)=20名編成
    (小隊長1名:警部補。隊員:19名。うち巡査部長が2〜4名)

 SAT=3チーム、総勢約60人。中隊編成。
 第六機動隊第七中隊として組織(普通、警視庁の機動隊は6個中隊)
  3個小隊で当番小隊を定めて、3交代制で交代勤務に就いている。
 実際の出動の際は、6機の副隊長か隊長がSATの指揮官として任務にあたるようだ。

1チ−ム(小隊)の編成
 突入班=実際に機内に突入する。
 狙撃班=後方から狙撃支援する。
 支援班=機内に突入するための特殊梯子を操作、後方支援

 狙撃要員として指名を受けている隊員が小隊内に数名いる。狙撃班員はもし篭城事件やハイジャック事件が起きた際は昼夜問わず遠距離からの監視、警戒を行わなければならず、だいたい2交代で監視を行うことが多い。

 接近して盗聴などを行う隊員も決められているらしい。接近偵察には高度な盗聴装置などが用いられて、電子機器に精通した隊員で行われる。

●階級
 SATの指揮官(中隊長)の階級=警部
 チーム(小隊)の隊長=警部補
 各班長=巡査部長

●勤務
 勤務は3交代制(一般隊員は4交代制)で、訓練中であろうとも必ず1小隊は緊急出動に備えて待機(24時間待機)している。通常時の勤務シフトは訓練・待機・非番で構成されているため、一般警察官に比較しても非常にハードな勤務環境にある。

●他国特殊部隊との関係
 警視庁のSATは、設立にあたって、ドイツの対テロ特殊部隊であるGSG9(Greszschutzgruppe 9)から指導を受けた。

その理由。

    1)GSG9は、ダッカ事件の直後、同年10月に発生したルフトハンザ航空ハイジャック事件の時、突入して人質の救出に成功し脚光を浴びていた。

    2)GSG9が内務省の国境警備隊の部隊だった。国境警備隊は準軍事組織ということになっているが、基本的には警察官なので、隊員になるときには警察学、法律などの座学がある。同じ警察ならということで日本の警察庁の幹部がドイツのGSG9に赴き、装備や運用、作戦などの研究を行なった。

 その結果、警視庁の第6機動隊と大阪府警にハイジャック対策部隊(当時はコマンド部隊と呼ばれていた)を設置することになった。

 創設時、第1期の隊員はドイツのGSG9に極秘に赴いて(一部の隊員は英国のSASにも)教育を受けてきたらしい。そのため、最初はGSG9と同じ装備を導入している。

 SAT創設時に、ある小隊は英SASへ、ある小隊は独GSG9へと短期留学の形で送り出され、基礎的な技術を取得した。GSG9の隊長は来日して直接指導も行なっている。しかし、帰国後は日本向けにアレンジした訓練方法を独自に考案した。

 現在は米FBIやSWATから、市街地における人質救出作戦などの指導も受け、術科センター、中隊用特別訓練場(場所は極秘)、中隊内で日夜訓練に励んでいる。

●主な装備
 拳銃……ニューナンブM60短銃、P226、P228、G19(各10丁前後)
 SMG……MP5A4、A5、SD4、SD6(各10丁前後)
  ※H.K社のMP5SD4短機関銃は、部内では「高性能自動短銃」と呼ばれている
 狙撃銃……レミントンM700、64式狙撃銃(連射機能のない特注品、自衛隊で使用しているものとは別もの、スコープ専用銃)、高性能の狙撃ライフル(H.K社のPSG-1)

※SIG SAUER P230自動短銃は、正式には未配備。これは機動捜査隊を中心に配備

 ヘルメットはケプラー製のフリッツスタイルヘルメットに変わった。
 防弾盾
 音響閃光弾
 夜間暗視装置
 航空機に突入する際に使用される特殊はしご
 機内の状況を調査するのに使用する特殊集音装置
 電磁波を使用して建造物内の人間の動きなどを分析するドイツ製の探査装置

 回転式拳銃(ニューナンブ)
 自動拳銃(13連発のSIG P228)
 狙撃ライフル(警視庁以外ではボルトアクション式の狙撃銃のようですが、警視庁のSATは64式小銃に暗視スコープを装着したものやドイツのPSG-1らしい)
 短機関銃MP5
 暗視双眼鏡
  レーザー距離測定機

 これまで正規の予算ではなかったため、個人装備については旧式のものが多かった。しかし、SATとして正式に予算がついた96年からは最新式のものが導入されている。

 98年度のSATには約50億円の装備強化予算が計上されていて、その中には緊急展開用のヘリコプター2機も含まれているらしい。

●出動事件
1979年 大阪市内で起きた三菱銀行人質立てこもり事件の時、大阪府警の特殊部隊が犯人を狙撃。
1992年 東京都町田市で起きた人質ろう城事件の現場で待機していた。
1995年 函館空港ハイジャック事件で警視庁特殊部隊が北海道警の部隊とともに出動。
 (公式な初出動)
  この時、警視庁の部隊(第6機動隊特科中隊(通称六科中))は、機体に梯子をかける作業と、機体のドアを開けて突入隊員の進路を確保する作業を主に担当していたらしい。
 北海道警察機動隊のSATの前身になる対銃器部隊と、捜査一課特殊犯捜査係の捜査員、函館中央警察署の捜査員(捜査員は全日空の整備員の着るカバーオールを着用していた)も突入している。

 東京サミットなどの要人が来日する大規模な警備があるときは、必ず空港近くで待機していたといわれている。

●訓練
 東京都の江東区にある警視庁術科センターなど。
 また、97年度の予算で大阪府にSATの訓練センターができる予定。

 某警察本部の機動隊に所属するSATが、某陸自駐屯地で訓練をしている。陸自駐屯地の「戦闘射場」と呼ばれる実弾射撃の訓練場で、なにやらナガモノを持ち伏せ撃ちやら何やら。
 出動服とは異なる黒みがかった戦闘服と、自衛隊で言う識別帽を着用しているとか。指揮車と輸送バスでお出ましになり、駐屯地食堂で食事もされたとか。
 射場運用の規則から、射撃時の安全係やら射撃係(実弾を使用する演習で、よく赤や青のカバーがかかった鉄帽を被っている)は某駐屯地の陸自隊員であったとのこと。

 もしかして、89式自動小銃を装備したのか?

●名前削除
 警察の特殊部隊(SAT)の隊員になると警察官の名簿から名前が削除され、その人が今どこに所属しているのか、同じSATの隊員以外はまったくわからなくなる。警察学校の同期でもわからない。

 理由1)隊員個人をテロから守るため。

 理由2)もしテロ事件が実際に起きて、SATの隊員がテロリストを死亡させてしてしまったときに、隊員個人に対して特別公務員暴行陵虐致死などで告訴されないようにするため。広島で起きたシ−ジャック事件の時、犯人を狙撃した隊員個人が特定されて訴えられたことがある(この時は、広島地裁によって、この行為は正当防衛で適法という判断が下された。人質を取って行われる犯罪の場合は、他の採用可能な手段がないこと。つまりもうこれしか最終手段がない時は、犯人に対して威嚇射撃なしに短銃、ライフル銃(特殊銃)、短機関銃などで狙撃しても正当防衛に当たるという見解になっているらしい)。

●情報公開
 平成7年の全日空ハイジャック事件以前にも、数は少ないが警視庁ハイジャック対策特殊部隊について書かれていた記事がある。10年以上前にすでに「日本の警察」という本にその存在が紹介されていたが、あまり知られていなかった。 以下、「日本の警察」より。

「警視庁機動隊に日本のGSG9と呼ばれている特殊部隊がある。以前から警視庁の各機動隊には篭城事件などに対処するための部隊があったがそれを統合して品川区勝島の第6機動隊に1個中隊約70名規模の特殊部隊が設立された。隊員は平素は一般の機動隊員として勤務しているが特別訓練や出動の時は特別のユニフォームを着て出動する。隊員は西ドイツ製の自動小銃を装備している」

「警視庁ガイド」「警視庁機動隊」「治安フォーラム」、ラジオライフなどに掲載されている過去の警視庁機動隊観閲式の写真(特に特科部隊の隊形、指揮官の階級、特科車両に記載されている部隊番号等)、月刊誌「コンバットマガジン」に連載されていた元警視庁特殊部隊に在籍していたという伊藤氏が書いた「警視庁特殊部隊物語」や小説「テロの時代」などの資料がある。

 コンバットコミックで有名な小林源文氏が特殊部隊のことを描いた漫画の後書きの中で「実は実際に日本にも対テロ特殊部隊が日本にもあるらしい。大阪国際空港や関西国際空港などでハイジャック対策の訓練が行われている。この特殊部隊の所属は不明だがゼロ中隊と関係者は呼んでいた」と記していた。

●SATがゲリラ攻撃に対処!?
 SATが北朝鮮のゲリラ攻撃に対処する警備訓練を始めた。
「平事にテロに備えるのも、有事に外国の特殊部隊に備えるのも大差ない」
という警察関係者のコメントなどが載っている。――が、おそらく、SATには対処できない。

 相手は、世界で一番「狂暴」といわれている人民軍レンジャー部隊。対戦車砲なども装備していると考えられる。

 一方、地方警察のSATは、装備も全くない。武器もニューナンブなど警察拳銃とライフル。さらに、最近予算が付いたと思えば、使えもしない赤外線暗視カメラを購入。武器使用などについて警察法を改正しなければ全く活動できない(役に立たない)。

 警察のSATでは、ろう城をしている軽装備(せめて相手の武装は自動小銃くらい)
のテロリストやハイジャック犯に対抗するのが精いっぱいであろう。

 でも警察上層部が「面子」にこだわって無用の犠牲者を出す可能性も捨てきれない。警察は自衛隊の出動、とくに治安出動に関しては、自分たちの存在意義に係わる問題だと捉えてるフシがあるらしい。

 余計な犠牲者を出さない為には、無理をせずに自衛隊の治安出動を要請して、普通科連隊や空挺団あたりに任せた方が無難。そのためのレンジャー訓練のはず。優秀なレンジャー部隊であれば、極めて速やかに効率よく確実に全員射殺できるであろう(ただ、人質がいても射つかも知れない……)

 あとは世論がそれを許すか否かである。

●SATの狙撃チーム(掲示板より)
 今のSATの狙撃チ−ムは狙撃手と観測手とで構成されている。

 観測手は双眼鏡やレ−ザ−測距器などで距離を測定したり、犯人の様子をビデオで撮影したり、現場本部との無線交信などを行って狙撃手を支援するのが任務。

「暁に標的を撃て」
 15年くらいまえの日本テレビ・火曜サスペンス劇場で放映されたドラマ。
 機動隊の特殊銃隊の話で、詳しい解説も入っていた。
 狙撃手の主人公は菅原文太? バスジャックが起きたが、犯人の説得に失敗し、特殊銃隊が犯人を狙撃する。最後に、犯人を狙撃した菅原文太が新聞記者によって名前を割り出され、左翼系の弁護士に殺人罪で告発されてしまう。

 「プリンス号シージャック事件」でも、大阪府警警務部から派遣されたライフル射手が、やはり殺人罪で告発された。

 

◆メディアで報道されたSAT

Der Angriff II 時事掲示板への投稿を参考にしました。2000/12/26

●1979年1月26日 三菱銀行北畠支店籠城事件
大阪府大阪市の三菱銀行北畠支店籠城事件で大阪府警察本部警備部第二機動隊零中隊(SAT前身部隊)が出動、犯人梅川昭美を射殺。(共同通信)

●1992年 東京都町田市民家篭城事件
東京都町田市で民家篭城事件が発生。神奈川県警の捜査員2名を拳銃で殺傷し逃走した男が町田市の民家に籠城。対策本部は警視庁警備部第六機動隊第七中隊(SAT前身部隊)にライフル狙撃などの支援を要請。この事件は警視庁捜査第一課特殊犯捜査係の捜査員の突入で解決。(共同通信)

●1995年6月21日 全日空857便ハイジャック事件
全日空857便がハイジャックされ函館空港に着陸。北海道警察本部は警視庁に支援を要請。警視庁第六機動隊特科中隊(SAT前身部隊)が函館空港に派遣され、北海道警機動隊、捜査員の機内への突入を支援。(共同通信)

●1996年5月9日
警察庁はハイジャック事件などの際に強行突入して犯人制圧と人質救出に当たるテロ対策専従の特殊部隊SATを警視庁など全国の七都道府県警に配備したことを明らかにした。 (警察庁発表)

■特殊部隊(SAT)の設置(平成9年 警察白書)

警察では、1977年(昭和52年)9月28日に発生した日本赤軍による「ダッカ事件」を契機として、警視庁、大阪府警察に特殊部隊を設置した。昭和54年1月26日に発生した「三菱銀行北畠支店における人質立てこもり事件」においては、大阪府警察の特殊部隊が、平成7年6月21日に発生した「全日空機ハイジャック事件」においては、北海道警察とともに、現地に派遣された警視庁の特殊部隊がそれぞれ事件解決に貢献した。

こうした中で、近年の深刻さを増すテロ情勢、銃器情勢等に的確に対応するため、8年4月1日、警視庁、大阪府警察に加えて5道県警察に特殊部隊(SAT)を設置した。

特殊部隊(SAT)は、ハイジャック事件や人質立てこもり事件等の突発重大事案に的確に対処するため、被害関係者の安全を確保しつつ、被疑者を検挙することを主たる任務とした高練度の専門部隊であり、全国で計約200人の部隊員から成っている。

■警視庁などに特殊部隊「SAT」誕生(産經新聞  96年5月9日)

ハイジャック事件や銃器使用のテロリスト集団などによる重大緊急事件に対処する特殊部隊「SAT」(Special Assault Team)が八日までに、警視庁、大阪府警、北海道警など七都道府県警に配備され、同日午後二時半から、警察庁で国松孝次長官が各隊に隊旗を授与した。
ハイジャック事件やオウム真理教団の重大特異事件などが多発傾向にあることから警察庁では、有効な装備と高度な専門的能力を有した特殊部隊の設置を検討、平成八年度予算に計上。四月一日に警視庁第六機動隊に三個班、大阪府警第二機動隊に二個班、北海道、千葉、神奈川、愛知、福岡県警の各機動隊にそれぞれ一個班の計十個班(二百人)の部隊を設置している。

隊員は二十五歳以下の強靭(きょうじん)な体力を持った独身男性。指揮官は警視や警部で、一個班の人員は二十人。銃器を使用した重大事件が発生した場合は警視庁や大阪府警を中心に県境を越えて出動。強行突入して犯人を瞬時に検挙、人質の救出にあたる。“急襲”(Assault)する特殊任務につくことから「SAT」と名付けられた。

警察庁ではイギリス、ドイツ、フランスの部隊を参考に結成。ライフルや自動式けん銃、レーザー距離測定機などを装備、暗やみにまぎれて活動できる服装を着用している。隊旗の授与式で国松長官は、同部隊を「治安の最後のとりでというべき存在」と評し、重大事件への的確な対処を訓示した。

■警察特殊部隊を強化
橋本首相が表明 テロ対策で海外組織と共同訓練も
 (産經新聞 97年05月12日)

【リマ10日=今井大介】ペルーのフジモリ大統領との首脳会談を終えた橋本龍太郎首相は十日午後(日本時間十一日午前)、リマ市内の宿泊先ホテルで記者団のインタビューに応じ、ペルー日本大使公邸占拠事件を教訓として警察庁の特殊部隊(SAT)の強化を図る考えを表明した。海外組織との共同訓練も積極的に進めるほか、大使館の情報収集能力の向上を目指すなど、危機管理体制の充実に全力をあげる方針を示した。

●2000年5月3日 西鉄高速バス乗っ取り事件
西鉄高速バス乗っ取り事件で大阪府警第二機動隊と福岡県警第一機動隊に所属するSATの隊員が広島県警に派遣される。小谷サービスエリア(SA)で広島県警は強行突入を行うがSAT隊員は広島県警の機動隊員や捜査員に対して技術支援を行う。(朝日新聞)

■高速バス乗っ取り事件 サービスエリアで警官が突入 少年を逮捕 広島県警 (毎日新聞2000年5月5日)

西日本鉄道の定期高速バス「わかくす号」=平野忠運転手(57)=が3日午後、福岡県内を走行中に包丁(刃渡り40センチ)を持った佐賀市の無職少年(17)に乗っ取られた事件で、広島県警は4日午前5時3分、東広島市の山陽道小谷サービスエリア(SA)に停車中のバスに捜査員を強行突入させ、少年を銃刀法違反と「人質による強要行為等の処罰に関する法律」違反容疑で現行犯逮捕した。人質になっていた平野運転手と9人の乗客は全員救出された。乗客1人が死亡、5人が重軽傷を負う最悪のバスジャック事件は、発生から15時間半ぶりに決着した。重軽傷5人のうち、2人は少年に刺され、2人は自ら飛び降りた際にけが、1人は警官隊突入時にけがを負った。

広島県警は西条署に捜査本部を設置し、事件の全容解明を急ぐ。

少年は、一人旅をしていた佐賀県久保田町立思斉(しせい)小1年、石橋優希ちゃん(6)=佐賀県久保田町=をひざに乗せたり、傍らに座らせながら包丁を突きつけていたが、警官隊の突入直前、自分の1列前の座席に座らせ、2人の間隔が離れた。

そのタイミングを見はからって、捜査員が特殊手投げ弾を投げ、白い煙が上がっている間に、県警捜査員や大阪、福岡両府県警の特殊急襲部隊員(SAT)ら計15人が突入を決行。バスの4カ所の窓ガラスを工具で割って車内に飛び込み、優希ちゃんら人質を窓や非常口から次々に救い出した。この際、機動隊員1人と乗客1人がいずれも足に軽いけがを負った。

■テロ制圧用のせん光手投げ弾使用(産經新聞 2000年05月04日)

西鉄高速バス乗っ取り事件の四日未明の突入作戦では、「せん光手投げ弾」または「スタングレネード」などと呼ばれるテロリスト制圧用に開発された特殊兵器が、車内への部隊突入に先立って使用された。

ペルーの日本大使公邸人質事件の武力突入作戦(一九九七年四月)でも使用された同手投げ弾はテロリストなどを短時間、抵抗不能にしてしまう装備。日本国内の“実戦”で使用されたのは初めてとされ、バスに残された人質全員の救出に大きな役割を果たした可能性が高い。
広島県警は「SATの支援を受けたことは確かだ」としており、SATから装備やノウハウの提供を受けた同県警の突入部隊が使用したとみられる。

軍事関係者によると、せん光手投げ弾は、破片を飛散させて人員を殺傷する通常の手投げ弾と異なり、強烈なせん光と大音響などで近くにいる人間を数秒間、無抵抗状態にする特殊兵器。英陸軍特殊空てい部隊(SAS)や米陸軍将兵で構成される「デルタフォース」など世界の対テロ特殊部隊が装備している。

国内治安組織の装備状況については極秘のベールに包まれ公式にはいっさい明らかにされていないが、警察庁や海上保安庁の関係者によると、警察の特殊急襲部隊(SAT)と海保の対テロ部隊の特殊警備隊(SST)が標準装備しているとされる。

■特殊急襲部隊 Special Assault Teamの日本語訳で、略称はSAT。選抜された若手警察官で構成、狙撃用高性能ライフルや短機関銃、暗視双眼鏡などを装備し、ハイジャックや人質立てこもり事件を想定し訓練している。
日本赤軍が日航機を乗っ取った1977年の「ダッカ事件」を教訓に、警視庁と大阪府警に極秘に置かれた。北海道、千葉、神奈川、愛知、福岡の5道県警にも配置され、10個班、計約200人態勢となった96年、警察庁が初めて存在を公表。応援要請があれば県境を越えて急行する。79年に大阪市で起きた三菱銀行(当時)北畠支店人質立てこもり事件で出動、犯人を射殺し事件を解決した。 (共同通信  2000年05月05日)

 

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