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世界のテロ組織と対テロ組織
Terrorist & Counter-Terrorism

 
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合衆国国務省

海外テロ組織に関する背景情報

対テロ調整事務所発表
1999年10月8日
 
 
名称 アブ・ニダル組織(ANO) Abu Nidal Organization (ANO)
別名 ・黒い9月
・ファタハ革命評議会
・アラブ革命評議会
・アラブ革命旅団
・社会主義ムスリム革命組織
・Black September
・the Fatah Revolutionary Council
・the Arab Revolutionary Council
・the Arab Revolutionary Brigades
・the Revolutionary Organization of Socialist Muslims
解説 サブリ・アルバンナ(Sabri al-Banna)率いる国際テロ組織。1974年にPLOから分裂。政治・軍・財政など種々の機能的な委員会で構成されている。
活動 20か国でテロ攻撃を実行、死傷者約900名。標的は合衆国、英国、フランス、イスラエル、穏健派パレスチナ人、PLO、アラブ諸国。主要な攻撃としては、1985年12月のローマとウィーン空港、1986年9月にイスタンブールのネヴェ・シャーローム・ユダヤ教会堂とカラチでパンナム73便ハイジャック、1988年7月ギリシアでポロス市の一日遊覧船攻撃などがある。1991年1月、チュニスでPLO副議長アブー・イヤド(Abu Iyad)とPLO警備部長アブー・フル(Abu Hul)を暗殺した疑い。ANOは1994年1月、レバノンでヨルダン外交官を暗殺し、当地のPLO代表者暗殺に関連づけられている。1980年代後期から、西洋の標的を攻撃していない。
勢力

レバノンの数百人以上の市民兵と限定された海外支援構造。

活動
地域

アル・バンナは1998年12月にイラクに転居したかもしれない。そこでグループは存在し続けている。レバノンのベカー渓谷とレバノン沿岸地域のいくつかのパレスチナ人難民キャンプに作戦がある。また、特にスーダンとシリアに存在している。中東、アジア、ヨーロッパを含む広い範囲で作戦行動を行なう能力を示している。

外部
支援
安全避難所、訓練、兵站支援、財政的援助などの重要な支援を、イラク、リビア、シリア(1987年まで)から受けており、さらに選ばれた作戦行動には密接な支援があった。
 
名称 アブ・サヤフ・グループ(ASG) Abu Sayyaf Group (ASG)
別名 ・アル・ハラカト・アル・イスラミーヤ ・Al Harakat Al Islamiyya
解説 南フィリピンで行動する最小で最も急進的なイスラム分離主義グループ。アブドゥラジク・アブバカル・ジャンジャラーニ(Abdurajik Abubakar Janjalani)の指揮下、1991年にモロ国民解放戦線(the Moro National Liberation Front)から分離したが、1998年12月18日にフィリピン警察との衝突で死亡。若干のメンバーは中東で勉強あるいは労働をし、アフガニスタンでの戦闘・訓練機関にアラブのムジャヘディンとのつながりを強めた。
活動 南フィリピンのイスラム教徒多数地域である西ミンダナオとスールー諸島における独立イスラム国家を促進するため、爆弾使用、暗殺、誘拐、恐喝。1995年4月、このグループの最初の大規模な行動として、ミンダナオのIpil町を襲撃。1998年、いくつかの小規模爆撃と誘拐疑惑。
勢力

不明だが、約200名のメンバーがいるとされる。

活動
地域

ASGは南部フィリピンと、まれにマニラで行動する。

外部
支援
おそらく、中東と南アジアのイスラム過激派から支援を受けている。
 
名称 武装イスラム集団(GIA) Armed Islamic Group (GIA)
別名 ・武装イスラム集団
・AIG
・アルジャマー・アルイスラミヤー・アルムサッラー
・Groupement Islamique Arme
・AIG
・Al-Jama'ah al-Islamiyah al-Musallah
解説 イスラムの過激派グループGIAは、アルジェリア非宗教的政権を転覆させ、イスラム国家にすることを目指している。GIAが暴力的活動を開始したのは、1992年はじめである。1991年12月、議会議員の第一段階でアルジェがイスラム救済戦線(FIS / Islamic Salvation Front)――最大のイスラム政党――の勝利を無効としたためだった。
活動 民間人、ジャーナリスト、外国住民に対して頻繁な攻撃。ここ数年、GIAは民間人大虐殺テロ作戦を遂行し、ときには行動地域の全村落を破壊し尽くし、頻繁に数百人の民間人を殺害している。1933年9月、アルジェリア在住外国人に対するテロ作戦を発表して以来、GIAは国内の100人以上の外国人居住者――たいていはヨーロッパ人――を殺害した。暗殺と、自動車爆弾などの爆破を使用し、犠牲者を誘拐してのどを切り裂くことを好むことで知られている。GIAは1994年12月、アルジェ行きエール・フランス機をハイジャックし、1995年のフランスでの一連の爆破事件についてはこのグループに疑いが集中している。
勢力

不明だが、おそらく数百から数千。

活動
地域

アルジェリア。

外部
支援
アルジェリア国外居住者と海外のGIAメンバー、その多くは西ヨーロッパに居住しており、若干の財政・兵站的支援を行なっている。それに加えて、アルジェリア政府はイランとスーダンをアルジェリア人過激派を支援したとして非難、1993年3月にはイランとの国交を断絶した。
 
名称 オウム真理教 Aum Shinrikyo
別名 ・A.I.C.総合研究所(※訳注:これはたぶん間違い)

・Aum Supreme Truth
A.I.C. Sogo Kenkyusho
・A.I.C. Comprehensive Research Institute

解説 麻原彰晃によって1987年に創設されたカルト。オウムは日本、ついで世界支配を目的としていた。その組織構造は、「大蔵省」「建設省」「科学技術省」を含む国家構造を模倣していた。日本の法律の下、1989年には宗教法人として承認され、1990年には日本の衆議院選挙に立候補した。やがてこのカルトは世界の終末が切迫していることを強調し始め、合衆国は日本との第三次世界大戦を開始することによって「ハルマゲドン」を起こすであろう、と主張した。日本政府は1995年10月に宗教法人としてのオウムの認証を取り消したが、1997年、政府の審査委員会は、カルトを非合法組織とする破壊活動防止法の適用をしないことを決定した。
活動 1995年3月20日、オウムのメンバーがいくつかの東京地下鉄車両内でサリン神経ガスを発散させ、12人殺害、6000人を傷害した。グループは1994年の日本での謎の化学事件にも関与していた。生物兵器を使う攻撃をしようとする努力は成功しなかった。1995年5月、日本警察は麻原を逮捕したが、1998年の終わりには17件の起訴を受けている。1997年と1998年、カルトは日本での勧誘活動を再開し、いくつかの商売を始めた。ハルマゲドンと反米感情がカルトの世界観に残っていることは、インターネット・ホームページに残されている。
勢力

東京地下鉄襲撃時、グループは日本に9000人、世界に最高4万人のメンバーがいると主張していた。現在の勢力は不明。

活動
地域

日本で行動するが、かつてはオーストラリア、ロシア、ウクライナ、ドイツ、台湾、スリランカ、旧ユーゴスラヴィア、合衆国に現われた。

外部
支援
なし。
 
名称 バスク祖国と自由(ETA) Basque Fatherland and Liberty (ETA)
別名 ・エウスカディ・タ・アスカタスナ ・Euzkadi Ta Askatasuna
解説 1959〉年、スペインのバスク地方と南西フランスのラブール、バッセ・ナヴァラ、スール各州に、マルクス主義に基づいた独立祖国を建国する目的で設立された。
活動 特に治安・軍事関係のスペイン人官僚、政治家、司法関係者の爆破と暗殺。グループに対するフランスの行動への応酬として、 ETAはフランス関係者も標的としてきた。誘拐、強盗、恐喝を通して活動資金調達をする。1960年代初頭の死傷者を出す攻撃を始めてから800人以上を殺害してきた。1998年の6人殺害にも関与。ETAは1998年9月17日に「一方的で不明確な」停戦を宣言した。
勢力

不明だが、数百人のメンバーに加えて支援者がいるかもしれない。

活動
地域

スペイン北部と南西フランスのバスク自治地域で主に行動するが、スペインとフランスの領土のいたるところで爆破を行なっている。

外部
支援
過去のさまざまな時期に、リビア、レバノン、ニカラグアで訓練を受けた。若干のETAメンバーがキューバ国内に避難所を与えられているという。また、双方の合法的政治部門を通じてアイルランド共和軍とも結びつきがあるようだ。
 
名称 ハマス(イスラム抵抗運動) HAMAS (Islamic Resistance Movement)
別名 ・ハラカト・アル・ムクァワマ・アル・イスラミヤ
・アイヤシュ学徒
・技術者学徒
・ヤフヤ・アイヤシュ部隊
・イッズ・アッディーン・アルクァシム旅団
・イッズ・アッディーン・アルクァシム軍
・イッズ・アッディーン・アルクァシム大隊
・イッズ・アッディーン・アルクァサム旅団
・イッズ・アッディーン・アルクァサム軍
・イッズ・アッディーン・アルクァサム大隊
・Harakat al-Muqawama al-Islamiya
・Students of Ayyash
・Students of the Engineer
・Yahya Ayyash Units
・Izz Al-Din Al-Qassim Brigades
・Izz Al-Din Al-Qassim Forces
・Izz Al-Din Al-Qassim Battalions
・Izz al-Din Al Qassam Brigades
・Izz al-Din Al Qassam Forces
・Izz al-Din Al Qassam Battalions
解説 イスラム教徒友愛会のパレスチナ支部分派として1987年遅くに結成。様々なハマス構成部門が、イスラム教パレスチナ人国家をイスラエルに建国する目標のため、テロを含む政治的・暴力的双方の手段を用いてきた。おおざっぱな構成となっていて、内密に行動するいくつかの部門と、モスクや社会福祉協会を通して公然とメンバー募集、資金獲得、活動組織化、プロパガンダ実行を行なうものがある。HAMASの勢力はガザ沿岸と、西岸のいくつかの地域に集中している。また、西岸商工会議所選挙に立候補するような穏やかな政治的な活動にも携わってきた。
活動 ハマス活動家、特にイッズ・エッディーン・アルカサム旅団は、イスラエル市民と軍事標的、パレスチナ人内通容疑者、ファタハによる対抗者に対して多くの攻撃――大規模な自殺爆破を含む――を行なってきた。
勢力

中核メンバーは不明、数万の支援者とシンパ。

活動
地域

主に占領地、イスラエル、ヨルダン。

外部
支援
パレスチナ人海外居住者、イラン、そしてサウジアラビアその他の中規模アラブ国家における個人支援者から資金供給を受けている。若干の資金集めとプロパガンダ活動は西ヨーロッパと北アメリカで行なわれている。
 
名称 ハラカト・ウル・ムジャヒディーン(HUM) Harakat ul-Mujahideen (HUM)
別名

・ハラカト・ウランサル
・HUA
・アル・ハディド
・アル・ハディト
・アル・ファラン

・Harakat ul-Ansar
・HUA
・Al-Hadid
・Al-Hadith
・Al-Faran
解説 元ハラカト・ウランサルは、1997年10月、海外テロ組織に指定された。HUMはパキスタンに本拠地を置き、主にカシミールで行動するイスラム軍事集団である。リーダーのファズルール・ラーマン・ハリル(Fazlur Rehman Khalil)はビン・ラディンと関係があり、1998年2月の合衆国・西洋権益に対する攻撃を呼びかけるファタハに署名している。東部アフガニスタンでテロリスト訓練キャンプを経営し、1998年8月のホースト(Khowst)のビン・ラディン提携訓練キャンプに対する合衆国ミサイル攻撃では死傷者を出した。ファズルール・ラーマン・ハリルはその後、HUMは合衆国に対して復讐するであろうと述べた。
活動 カシミールのインド兵と民間人標的に対する数々の軍事行動を行なってきた。1995年7月にカシミールで西洋人観光客5人を誘拐し、一人を1995年8月に殺害し、残る4人も同年12月に殺害したと報じられているカシミール軍事集団アル・ファランと関係がある。
勢力

アーザード・カシミール、パキスタン、インドの南カシミールとドーダ地域に数千人の武装支援者を有する。支持者はたいていパキスタン人かカシミール人であり、アフガニスタン戦争のアフガニスタン人・アラブ人退役軍人もいる。軽機関銃、重機関銃、ライフル銃、迫撃砲、爆発物、ロケットを使う。

活動
地域

パキスタンのムザッファラバードに本拠地を置くが、メンバーが暴行やテロ活動を行なうのは主にカシミールである。HUMはアフガニスタンとパキスタンで兵士を訓練している。

外部
支援
サウジアラビアその他の湾岸・イスラム諸国から、そしてパキスタンとカシミールから、寄付を集める。HUAの軍資金供給量は不明。
 
名称 ヘズボラ(神の党) Hizballah (Party of God)
別名

・イスラム・ジハード
・イスラム・ジハード組織
・革命的審判組織
・世界被圧制者組織
・パレスチナ解放のためのイスラム・ジハード
・悪に対する正義の組織
・アンサル・アッラー
・預言者ムハンマドの弟子

・Islamic Jihad
・Islamic Jihad Organization
・Revolutionary Justice Organization
・Organization of the Oppressed on Earth
・Islamic Jihad for the Liberation of Palestine
・Organization of Right Against Wrong
・Ansar Allah
・Followers of the Prophet Muhammed
解説 レバノンで結成された急進的シーア派組織。イラン型イスラム共和国をレバノンに建国し、非イスラム的影響をその地域から除くことを中心とする。強く反西洋的・反イスラエル的。イランと密接に同盟し、しばしば指示を受けているが、テヘランが認めていない行動も行なってきたようだ。
活動 数々の反米テロ攻撃に関与したことが知られている、あるいは疑われている。1983年10月、ベイルートの米海兵隊兵舎、1984年9月のベイルートでの合衆国大使館別館への自殺トラック攻撃など。グループの一部は、レバノン国内における合衆国その他の西洋人の拉致監禁に関与していた。グループは1992年、アルゼンチンでイスラエル大使館も攻撃した。
勢力

数千。

活動
地域

ベッカ渓谷、ベイルート南部郊外、南部レバノンで行動する。ヨーロッパ、アフリカ、南アメリカ、北アメリカその他に支部を設立。

外部
支援
イランとシリアから財政、訓練、武器、爆発物、政治的、外交的、組織的支援を相当受けている。
 
名称 ガマアト・アル・イスラミーヤ(イスラム集団、IG) Gama'at al-Islamiyya (the Islamic Group, IG)
別名 ・アル・ガマアト
・イスラム・ガマアト
・エジプト・アル・ガマアト・アル・イスラミーヤ
・GI
・al-Gama'at
・Islamic Gama'at
・Egyptian al-Gama'at al-Islamiyya
・GI
解説 エジプト最大の好戦的集団は、1970年代後期から活動を行なっている。大ざっぱに組織化されているようである。世界的に外部部門を持っている。合衆国市民に対する攻撃を呼びかける1998年2月のウサマ・ビン・ラディンのファトワに署名したが、ビン・ラディンを支援していることは公式には否定している。シャイフ・ウマル・アブド・アッラーマン(Shaykh Umar Abd al-Rahman)はアル・ガマアトの傑出した精神的指導者であり、それを監禁しているがために合衆国権益に対して報復する、とグループは公に脅迫している。主要な目的は、エジプト政府を転覆し、イスラム国家にすることである。
活動 エジプトの治安その他の官僚、コプト・キリスト教徒、イスラム過激派へのエジプト人反対者に対する武装攻撃。アル・ガマアトは1992年からエジプト国内の観光客を攻撃しており、最も有名なのは1997年11月、ルクソールで58人の外国人観光客を殺害した事件である。また、1995年6月、エジプト大統領ホスニ・ムバラクをエジプトのアディスアベバで暗殺しようとしたという関与もあるとされている。
勢力

不明だが、おそらく数千の中核メンバーと、それ以外に数千人のシンパ。

活動
地域

南部エジプトのアル・ミニヤ、アシュート、クィーナ、ソーハ地区で主に行動する。また、カイロ、アレクサンドリアその他の都市で、特に就職できていない卒業者と学生から支援されているようである。英連合王国、アフガニスタン、オーストリアなど全世界的に出現している。

外部
支援
不明。エジプト政府は、イラン、スーダン、アフガンの軍事集団がIGを支援していると信じている。
 
名称 日本赤軍(JRA) Japanese Red Army (JRA)
別名 ・反帝国際旅団(AIIB)
・聖戦旅団
・反戦民主戦線
・Anti-Imperialist International Brigade (AIIB)
・Nippon Sekigun
・Nihon Sekigun
・the Holy War Brigade
・the Anti-War Democratic Front
解説 1970年ごろ、日本共産主義者連盟赤軍派から脱退して結成された国際テロ集団。レバノンのベッカー渓谷のシリア人防衛地域にいると信じられている重信房子に率いられている。目的は日本政府と天皇制を転覆し、世界革命を煽動することであると主張している。組織化は不明確だが、反帝国際旅団(AIIB)を支配、あるいは少なくともつながりがあるかもしれない。また、日本の公然たる左翼政治集団である反戦民主主義戦線とつながりがあるかもしれない。1987年11月リーダー丸岡修の逮捕の後に公表された詳細によれば、マニラやシンガポールなどのアジア都市にJRAが支部を組織化しているかもしれない。創設以来――日本国外に基盤を置いて活動してきた――パレスチナのテロ集団と密接な、長年の関係を有してきた。
活動 1970年代、日本赤軍は世界中で一連の攻撃を行なった。1972年イスラエルのロッド空港での虐殺、二つの日本の航空機ハイジャック、クアラルンプールの米国大使館占拠未遂など。1988年4月、日本赤軍活動家菊村憂(ゆう)がニュージャージー有料高速道路で爆発物所持で逮捕された。これは明らかに、ナポリの米軍サービス機関倶楽部の爆破と、合衆国軍人を含む5名が死亡した連合赤軍によるものと思われる作戦との同時攻撃を行なう計画であった。菊村は有罪を宣告され、合衆国内で長期の実刑判決下にある。1995年3月、長期の日本赤軍活動家・浴田由紀子がルーマニアで逮捕され、その後日本に追放された。その他8人が1996年以降逮捕されたが、リーダー重信はまだ残っている。
勢力

中核メンバーは約8名、支持者数は未確定。

活動
地域

場所は不明であるが、おそらくレバノンのシリア管轄下地域に本拠地がある。

外部
支援
未知。
 
名称 アル・ジハード(聖戦) Al-Jihad
別名 ・エジプト・アル・ジハード
・新ジハード
・エジプト・イスラム・ジハード
・ジハード・グループ
・Egyptian al-Jihad
・New Jihad
・Egyptian Islamic Jihad
・Jihad Group
解説 1970年代後期から活動しているエジプトのイスラム教過激派グループ。2派に分かれているようである。一派はアヤマン・アルザワヒリ(Ayaman al-Zawahiri)――現在アフガニスタンにいて、テロリスト資産家ウサマ・ビン・ラディンの新しい世界イスラム戦線(World Islamic Front)の中心人物――、そしてアフマド・フサイン・アギザ(Ahmad Husayn Agiza)率いる「征服の先陣(Vanguards of Conquest, Talaa'al-Fateh)」である。もともとのジハードのリーダーであるアブド・アルズマル(Abbud al-Zumar)は、エジプトで投獄されており、最近グループの投獄されている「穏健派戦線」の精神的指導者シャイク・ウマル・アブド・アルラーマン(Shaykh Umar Abd al-Rahman) に加わった。主要な目的はエジプト政府転覆と、イスラム国家への変更である。次第にエジプト国内の合衆国利権に標的を定めつつある。
活動 エジプト高官に対する武装攻撃専門。もともとのジハードは、1981年エジプトのアンワール・サダト大統領暗殺に関与していた。閣僚を含めて、注目を集めるエジプトの高位高官に集中しているようである。1993年8月、内務大臣ハッサン・アラルフィ(Hassan al-Alfi)暗殺未遂、1993年11月のアタフ・セドキ(Ataf Sedky)首相暗殺未遂に関与しているとされる。1993年以降、エジプト国内で攻撃を行なっておらず、一度も外国人観光客を標的としたことがない。しかし、シャイク・ウマル・アブド・アルラーマン監禁に対して、また最近ではメンバーのアルバニア・アゼルバイジャン・英国での逮捕に対して、合衆国に対する報復脅迫をしている。
勢力

未知だが、おそらく数千人の中核メンバーと、さまざまな派閥に属する数千人のシンパ。

活動
地域

カイロ地域で作戦行動。エジプト外にネットワークがある。アフガニスタン、パキスタン、英国、スーダンなど。

外部
支援
知られていない。エジプト政府は、イラン、スーダン、アフガニスタンの――ウサマ・ビン・ラディンを含む――武装イスラム集団がジハードの諸派を支援していると主張している。また、さまざまなイスラムの非政府組織を通じて資金を得ている可能性がある。
 
名称 カハ Kach
別名 ・裏切り者の抑制
・ディクイ・ボグディム
・DOV
・ユダヤ国家
・交通安全委員会
・ダビデの剣
・ユダヤ警察
・理想の最前線
・コメミユト運動
・ユダヤ理想のタルムード学院

・the Repression of Traitors
Dikuy Bogdim
DOV
the State of Judea
the Committee for the Safety of the Roads
the Sword of David
Judea Police
Forefront of the Idea
The Qomemiyut Movement
The Yeshiva of the Jewish Idea

名称 カハネ・ハイ Kahane Chai
別名 ・カハネは生きている
・クファル・タプアー基金
・ユダヤの声
・ユダヤ軍団
・トーラーの道
・ユダヤ理想のタルムード学院
・KOACH

・Kahane Lives
the Kfar Tapuah Fund
The Judean Voice
The Judean Legion
The Way of the Torah
The Yeshiva of the Jewish Idea
KOACH

解説 一般的な目標は聖書的なイスラエルを復活させることである。カハ(急進的イスラエル系アメリカ人ラビ・メイル・カハネ(Meir Kahane)とその分派で「カハネは生きている」を意味するカハネ・カイ(合衆国内で、メイル・カハネの息子ベニヤミン(Benyamin)が父が暗殺された後に創設)は、1948年のテロリズム法のもとでイスラエル内閣から1994年3月にテロ組織と宣告された。これは、バルフ・ゴールドシュタイン博士(Dr. Baruch Goldstein)の1994年2月、アル・イブラヒミ・モスク攻撃――ゴールドシュタインはカハと提携していた―― を支援する声明をグループが出し、イスラエル政府に対する言論攻撃を行なったからである。
活動 イスラエル政府に対する抗議を組織。ヘブロンと西岸でパレスチナ人を攻撃・脅迫。アラブ人、パレスチナ人、イスラエル官僚を攻撃すると脅迫。1993年に4人を殺害、2人を傷つけた西岸パレスチナ人狙撃のいくつかに関与しているといわれる。
勢力

不明。

活動
地域

イスラエルと西岸入植地、特にヘブロンのキリアト・アルバ。

外部
支援
合衆国とヨーロッパで支持者からの支援を受けている。
 
名称 クルディスタン労働者党(PKK) Kurdistan Workers' Party (PKK)
別名 ・パルティヤ・ハルケラン・クルディスターン ・Partiya Karkeran Kurdistan
解説 1974年にマルクス・レーニン主義反乱グループとして設立され、主にトルコのクルド人で構成されている。近年は地方基盤の叛乱活動を超えて、としてろリズムに移行している。人口の大半がクルド人である南東トルコでクルド独立国家を樹立しようとしている。
活動 主要な目標は、トルコのトルコ政府治安部隊であるが、トルコ人標的に対して西欧でも活動してきた。1993年および1995年春に、多数の西ヨーロッパの都市でトルコの外交・商業施設に対する攻撃を行った。トルコ観光業に損害を与えようとして、PKKは観光地とホテルを爆破し、外国人観光客を誘拐した。
勢力

およそ1万から1万5千。トルコとヨーロッパに数千人の支持者がいる。

活動
地域

トルコ、ヨーロッパ、中東、アジアで活動する。

外部
支援
シリア、イラク、イランから安全避難所と控えめな支援を受けている。シリア政府は1998年10月にPKKを領土から追い出したと主張する。
 
名称 タミル・イーラム解放の虎(LTTE) Liberation Tigers of Tamil Eelam (LTTE)
別名 ・タミルの虎
・エララン軍
・Tamil Tigers
・Ellalan Force
旧名

・世界タミル協会(WTA)
・世界タミル運動(WTM)
・カナダのタミル人連合連盟(FACT)
・サンギラン軍

・World Tamil Association (WTA)
・World Tamil Movement (WTM)
・the Federation of Associations of Canadian Tamils (FACT)
・the Sangillan Force
解説 1976年創設のスリランカ最強のタミル人グループ。合法・非合法の手段で、資金獲得、武器獲得、タミル独立国家建国の理念を公開する。1983年、スリランカ政府と武力衝突を始め、テロ戦略の使用を含むゲリラ作戦を行なっている。
活動 地方の政府主要人員だけではなく、コロンボのスリランカ高位政治家や軍事的指導者を標的とするテロ計画と、戦場反乱作戦を統合した。LTTEの政治的暗殺と爆破はよくあり、1993年にはスリランカ大統領ラナシンゲ・プレマダーサに、1991年のインド首相ラジブ・ガンディーに対して自殺攻撃を行なっている。海外における資金集めに絡んでくるタミル人海外居住者への取り締まりを避けるため、西洋人旅行者に対する攻撃で外国政府を脅迫することは思いとどまっている。攻撃しやすい政府施設を攻撃し、援軍が到着するまえに撤退することを好む。
勢力

スリランカではおよそ1万人の武装戦闘員、約3000人から6000人が訓練された幹部兵士となっている。LTTEは資金集め、武器獲得、プロパガンダ活動のために、重要な海外の支持構造を持っている。

活動
地域

スリランカ北部・東武沿岸地域の大部分を支配しており、島全体で行動を行なう。ジャフナ半島に本部があり、LTTEリーダーのウェールピッライ・プラバカラン(Velupillai Prabhakaran)は、グループの統制地域に入るいかなる部外者をも追跡し続ける検問所と情報提供者の大規模なネットワークを作り上げた。

外部
支援
LTTEの公然活動は、海外政府と国連へのロビー活動によってタミル分離主義を支援している。武器、通信、爆破装置を入手するためにも国際的な接触を使う。スリランカにいる兵士のために資金と物資を得るため、北アメリカ、ヨーロッパ、アジアの巨大なタミル人地域共同体を利用する。ヨーロッパにおける若干のタミル人地域共同体は、麻薬密輸に関係している。
 
名称 ムジャヒディン・ハルク組織(MEKまたはMKO) Mujahedin-e Khalq Organization (MEK or MKO)
別名 ・ムジャヒディン・ハルク
・イラン国家解放軍(NLA、MEKの武装部門)
・イラン人民ムジャヒディン組織(PMOI)
・国家抵抗評議会(NCR)
・イラン人民聖戦士組織
・サゼーマーン・イ・ムジャヒディン・イ・ハルク・イ・イーラーン
・イスラム教徒イラン人学生協会(資金援助獲得に使われるフロント組織)
・Mujahedin-e Khalq
・the National Liberation Army of Iran (NLA, the militant wing of the MEK)
・People's Mujahedin Organization of Iran (PMOI)
・National Council of Resistance (NCR)
・Organization of the People's Holy Warriors of Iran
・Sazeman-e Mujahedin-e Khalq-e Iran
・Muslim Iranian Student's Society (front organization used to garner financial support)
解説 大学教育を受けたイラン人商人の子息たちによって1960年代に設立されたMEKは、シャー体制における極端な西洋の影響力と認定されたものに対抗することを模索している。マルクス主義とイスラム教を混合した哲学に従って、武装イラン反政府グループで最大かつ最も活動的なものに発展した。その歴史は反西洋活動に満ちており、最近では、イラン内外の聖職者体制に対する攻撃がある。
活動 イランの政府に対する世界的なキャンペーンは、プロパガンダを主に使い、時折テロ暴力を使う。1970年代にMEKはイラン国内でのテロ攻撃を行い、数人の合衆国軍人と、テヘラン防衛計画において働いていた民間人を殺した。1979年のテヘラン合衆国大使館占拠を支援した。1992年4月、13か国のイラン大使館攻撃を遂行し、海外において大規模な作戦を開始できるというグループの能力を示した。イランでの最近の攻撃は、1998年6月にテヘランで3人を殺した3つの爆破事件と、元エヴィン刑務所所長アサドッラー・ラジェヴァルディ(Asadollah Lajevardi)暗殺などである。
勢力

イラクに本拠を置く数千人の兵士と、大規模な海外支援構造。戦士の大部分はMEKの国民解放軍(NLA)に組織化されている。

活動
地域

1980年代、MEKのリーダーはイラン治安部隊によってフランスに逃走させられた。ほとんどは1987年までにイラクに定住した。1980年代半ばは、1970年代のようなレベルではイランにおけるテロ作戦を行なわなかった。近年、イランにおける多くの作戦のための債権を要求した。

外部
支援
イラクからの支援のみならず、MEKはイラン人国外居住者共同体からの貢献を要請するためにフロント組織を使う。
 
名称 国民解放軍(ELN) National Liberation Army (ELN)
別名 ・エヘルシト・デ・リベラシオン・ナシオナル ・Ejercito de Liberacion Nacional
解説 1965年1月に結成されたた親キューバ反米ゲリラグループ。主に地方に基盤を置くが、特にマグダレーナ・メディオ地域などいくつかの都市戦線を有する。1998年中ごろのコロンビア市民協会との和平会談に参加し、1999年初頭の全国大会にも参加する準備を進めていた。
活動 毎週の石油インフラ攻撃(パイプライン爆破が基本)と大規模な石油流出。合衆国その他の海外企業、特に石油産業に対する恐喝と爆破。大企業の外国人従業員など、資金目的の数百の誘拐を毎年行なっている。コカとケシ耕作者には保護金支払いを強要し、これらの作物を絶滅させようとする政府の努力を攻撃している。
勢力

約3000〜5000人の武装兵士と、未知数の活動支援メンバー。

活動
地域

コロンビア、ベネズエラの国境地域。

外部
支援
なし。
 
名称 パレスチナ・イスラム・ジハード シャカキ派 Palestine Islamic Jihad-Shaqaqi Faction
別名 ・PIJシャカキ派
・PIJシャッラー派
・パレスチナ・イスラム・ジハード(PIJ)
・パレスチナのイスラム・ジハード
・パレスチナにおけるイスラム・ジハード
・ヒズバラ・バイト・アルマクディスのアブ・フナイム旅団
・PIJ-Shaqaqi Faction
・PIJ-Shallah Faction
・Palestinian Islamic Jihad (PIJ)
・Islamic Jihad of Palestine
・Islamic Jihad in Palestine
・Abu Ghunaym Squad of the Hizballah Bayt Al-Maqdis
解説 1970年代にガザ地区でパレスチナ人民兵のあいだから組織された。しっかりした組織というより、ゆるやかに提携する諸派。聖戦を通じて、イスラム教パレスチナ国家を作り出し、イスラエルを滅ぼすことを目的としている。イスラエルに対するその強い支援を理由として、合衆国はPIJの敵であると認知された。また、西洋の非宗教主義によって傷つけられたと信じられている穏健なアラブ諸国政府に反対する。
活動 1995年10月、マルタでのPIJリーダーのファティ・シャカキ(Fathi Shaqaqi)殺害に対して、イスラエルと合衆国に報復すると脅迫した。西岸、ガザ地区、イスラエルで、イスラエル人標的に対して自殺爆破を行った。ヨルダンにおける合衆国利権を攻撃すると脅迫した。
勢力

不明。

活動
地域

主にイスラエルと占領地、そしてヨルダン、レバノンを含む他の中東地域。最大派閥はシリアに本拠地を置いている。

外部
支援
主にイスラエルと占領地、そしてヨルダン、レバノンを含む他の中東地域。最大派閥はシリアに本拠地を置いている。外部の支援:イランから資金援助、シリアから限定された援助を受けている。
 
名称 パレスチナ解放戦線アブ・アッバース派 Palestine Liberation Front-Abu Abbas Faction
別名 ・パレスチナ解放戦線(PLF)
・PLFアブ・アッバース

the Palestine Liberation Front (PLF)
・PLF-Abu Abbas

解説 1970年中頃、PFLP-GCから分離。その後、親PLO派、親シリア派、親リビア派に分裂した。親PLO派は、 1984年、PLO執行委員会のメンバーになったが1991年に離れたムハンマド・アッバース(Muhammad Abbas, Abu Abbas)に率いられる。
活動 アブ・アッバースが率いる派閥はイスラエルに対して攻撃を行なった。アッバースのグループは、巡航客船アチール・ラウロ号に対する1985年の攻撃と、合衆国市民レオン・クリンゴーファー(Leon Klinghoffer)殺害に関与している。アブ・アッバース逮捕令状がイタリアで出ている。
勢力

少なくとも50人。

活動
地域

PLO派はアチール・ラウロ攻撃までチュニジアに本拠地を置いていた。現在はイラクに本拠地を置く。

外部
支援
主にイラクから支持を受ける。過去にはリビアから支持を受けていた。
 
名称 パレスチナ解放人民戦線(PFLP) Popular Front for the Liberation of Palestine (PFLP)
別名 ・赤鷲
・赤鷲グループ
・赤鷲団
・ハルフル団
・ハルフル旅団
・the Red Eagles
・the Red Eagle Group
・the Red Eagle Gang
・the Halhul Gang
・the Halhul Squad
解説 PLOメンバーのジョージ・ハバッシュ(George Habash)によって1967年に創設されたマルクス・レーニン主義グループ。1993年に調印された原則宣言に反対するためにパレスチナ軍連合(APF)に加入し、PLOへの参加をしばらく見合わせた。1996年、イデオロギーの相違から、DFLPとともに、APFから脱退した。1990年代半ばから、DFLPと一部合併する動きを示した。
活動 1970年代には多数の国際テロ攻撃を犯した。1978年からイスラエル人あるいは中産階級アラブ人標的に対する攻撃を数多く行ない、1996年12月には移住者とその息子を殺害した。
勢力

800人ほど。

活動
地域

シリア、レバノン、イスラエル、占領地。

外部
支援
シリアとリビアから、資金・軍事的援助の大部分を受けている。
 
名称 パレスチナ解放人民戦線総司令部(PFLP-GC) Popular Front for the Liberation of Palestine-General Command (PFLP-GC)
解説 1968年にPFLPから分離し、政治よりも戦闘に中心を置くことを主張した。暴力的にアラファトのPLOに反対している。元シリア軍大尉アフマド・ジャブリール(Ahmad Jabril)が率いる。シリアとイラン両方に密接に結びついている。
活動 熱気球とモーターつきハンググライダーといった変わったの手段を使ってイスラエルに越境テロ攻撃を多数行った。
勢力

数百。

活動
地域

本部はダマスカス、レバノンに土台を置き、支部がヨーロッパにある。

外部
支援
シリアからの兵站・軍事支援とイランからの資金援助。
 
名称 アルカイダ al-Qa'ida
別名 ・アルカイダ
・「基地」
・イスラム軍
・ユダヤと十字軍に対するジハードのための世界イスラム戦線
・聖地解放のためのイスラム軍
・ウサマ・ビン・ラディン・ネットワーク
・ウサマ・ビン・ラディン組織
・イスラム救済財団
・聖地保護グループ
・al Qaeda
・"the Base"
・the Islamic Army
・the World Islamic Front for Jihad Against Jews and Crusaders
・the Islamic Army for the Liberation of the Holy Places
・the Usama Bin Laden Network
・the Usama Bin Laden Organization
・Islamic Salvation Foundation
・The Group for the Preservation of the Holy Sites
解説 1990年ごろ、ソビエトの侵攻に対してアフガニスタンで戦ったアラブ人を集めて、ウサマ・ビン・ラディンが創設した。アフガニスタン抵抗のためにスンニー派イスラム教徒過激派に資金、新兵勧誘、輸送、訓練で支援した。現在の目標は全世界に「イスラム教国家を再建する」ことである。同盟しているイスラム教徒過激派グループとともに、「非イスラム的」とみなす政権を転覆させ、イスラム教国家から西洋人を追い出そうとしている。1998年2月、「ユダヤ人と十字軍に対するジハードのための世界イスラム戦線」の旗印のもと、イスラム教徒は、民間人も軍人も含めて合衆国市民 またどこにいようともその同盟者を殺害するのが義務である、と述べる宣言を発表した。
活動 少なくとも301人死亡、5000人が傷ついた8月7日のケニア・ナイロビとタンザニア・ダルエスサラームの合衆国大使館爆破事件に関与。ソマリアでは1993年に合衆国ヘリコプターを撃墜して合衆国軍人を殺害し、1992年12月のイェメンのアデンで合衆国駐留部隊を標的とした3つの爆破事件に関与した、と主張している。テロ作戦未遂計画と関連しており、1994年末のローマ法王マニラ訪問時の暗殺計画、1994年末の合衆国とマニラのイスラエル大使館その他のアジア各国首都同時爆破計画、1995年10あまりの合衆国太平洋横断飛行機空中爆破計画、1995年はじめのクリントン大統領フィリピン訪問時の暗殺計画などがある。これらの目標を支援するテログループに対して、訓練、資金、兵站支援提供を続けている。
勢力

数百から数千人のメンバーがいるかもしれない。エジプト・イスラム・ジハード、ガマアト・アルイスラミーヤ、ハラカト・ウルムジャヒディなど多くのスンニー派イスラム教過激派集団などの緩やかな傘下組織の中核となっている。

活動
地域

ナイロビとダルエスサラームの大使館爆破は、アルカイダの全世界的到達を示すものである。ビン・ラディンと中心的代理人はアフガニスタンに住み、グループはそこでテロ訓練キャンプを維持している。

外部
支援
サウジアラビアの億万長者家庭に生まれたビン・ラディンは、3億ドルもの遺産を相続し、グループへの資金として使っているといわれる。アルカイダは資金源となる企業も経営し、同様の意志のある支援者からの寄付を集め、寄付からイスラム教慈善団体に至るまで違法に資金を吸い上げている。
 
名称 コロンビア革命軍 (FARC) Revolutionary Armed Forces of Colombia (FARC)
別名 ・フェザス・アルマダス・レヴォルシオナリアス・デ・コロンビア ・Fuerzas Armadas Revolucionarias de Colombia
解説 コロンビアで最大の、最もよく訓練され、最もよく装備された反乱組織。1964年に地方を基盤にした親ソ連ゲリラ軍として創設された。軍事戦線に沿って組織化され、いくつかの地方前線がある。当初から反米であった。FARCは1998年、コロンビア政府とともに事前和平会談に入ることに同意した。パストラナ政権は和平会談のためにFARC条件に応じて5つの大きな地方自治都市を非武装化した(パストラナ大統領はこの地域へ1999年1月7日に訪れて、ゲリラのリーダーと和平会談の開会式を行なったが、FARCのほとんどの上級指導者は参加しなかった)。
活動 コロンビア政治・経済・軍事・警察標的に対する武装攻撃。多くのメンバーは犯罪活動を遂行し、毎年資金目的の何百という誘拐を実行している。外国人がFARCの誘拐の標的となることも多い。グループは麻薬密売人との間によく報じられているつながりがある。特に、コカとケシ栽培と麻薬製造工場の武力保護の提供を通じて行なわれている。また、政府の麻薬撲滅運動への攻撃も行なっている。1998年には石油パイプライン爆破作戦を始めた。
勢力

約8000〜12000人の武装兵士と、地方中心に未知数の支援者。

活動
地域

コロンビア、ときにはベネズエラ、パナマ、ペルー、ブラジル、エクアドルとの国境地域で作戦行動を行なう。

外部
支援
なし。
 
名称 革命組織11月17日(11月17日) Revolutionary Organization 17 November (17 November)
別名 ・エパナスタティキ・オルガノスィ・17・ノインヴリ ・Epanastatiki Organosi 17 Noemvri
解説 1975年に創設された急進的左翼集団、軍事政権に対する1973年11月の学生蜂起にちなむ。反ギリシア・エスタブリッシュメント、反米、反トルコ、反NATO、合衆国基地追放、キプロスからのトルコ軍駐留の除去、ギリシアのNATOと欧州連合(EU)との関係を絶つことを目標としている。他のギリシアのテログループと提携しているかもしれない。
活動 最初の攻撃は合衆国高官とギリシアの有名人暗殺であった。1980年代には爆破も加わった。1990年からは標的がEU施設とギリシアに投資している外国の会社を含むように拡大し、その方法として簡易ロケット攻撃を加えた。
勢力

レバノンの数百人以上の市民兵と限定された海外支援構造。

活動
地域

不明だが小さいと推測される。

外部
支援
ギリシアのアテネ。
 
名称 革命人民解放党/前線 Revolutionary People's Liberation Party/Front
別名 ・デヴリムチ・ソル(革命的左翼)
・デヴ・ソル
・デヴリムチ・ハルク・クルトゥルス・パルティスィ・チェペスィ
・デヴ・ソル・スィラフリ・デヴリムチ・ビルリクレリ
・デヴ・ソルSDB
・デヴ・ソル武装革命部隊
・Devrimci Sol (Revolutionary Left)
・Dev Sol
・Devrimci Halk Kurtulus Partisi-Cephesi (DHKP/C)
・Dev Sol Silahli Devrimci Birlikleri
・Dev Sol SDB
・Dev Sol Armed Revolutionary Units
解説 もともと1978年にトルコ人民解放党/前線の分派として、デヴリムチ・ソルまたはデヴ・ソルが創設された。党派内紛後の1994年に改名され、マルクス主義理論を支持し、激しく反米・反NATOである。主に武装強盗と恐喝を通じて活動資金を調達する。
活動 1980年代後半から、現役・退役トルコ治安・軍事当局者に集中的に攻撃してきた。1990年、外国利権への新しい作戦を開始した。湾岸戦争に抗議するために2人の米軍請負業者を暗殺し、米空軍士官を傷つけた。1992年にイスタンブールで合衆国領事館にロケットを発射した。1996年はじめに有名なトルコの実業家を暗殺したが、それはDHKP/Cとしての最初の重要なテロ行為であった。
勢力

不明。

活動
地域

トルコ――主にイスタンブール――アンカラ、イズミール、アダナで攻撃を行なう。西ヨーロッパで資金集め。

外部
支援
不明。
 
名称 革命人民闘争(ELA) Revolutionary People's Struggle (ELA)
別名 ・エパナスタティコス・ライコス・アゴナス
・革命人民闘争
・人民革命闘争
・78年11月
・革命的インターナショナリスト連帯組織
・革命中軸
・革命細胞
・解放闘争
・Epanastatikos Laikos Agonas
・Revolutionary Popular Struggle
・Popular Revolutionary Struggle
・June 78
・Organization of Revolutionary Internationalist Solidarity
・Revolutionary Nuclei
・Revolutionary Cells
・Liberation Struggle
解説 1967年から1974年までギリシアを支配した軍事暫定政府への反対から発展した過激派左翼グループ。1971年に創設されたELAは自称革命的・反資本主義・反帝国主義団体であり、「帝国主義者支配、搾取、圧迫」に対する反対を宣言している。強く反米であり、合衆国軍のギリシアからの撤退を求めている。
活動 1974年からギリシア政府と経済標的、ならびに合衆国軍と企業設備に対する爆破を行った。1986年、ギリシア政府と商業利権に対する攻撃を増加させた。1990年に安全避難所が強制捜査を受け、陰徳武器や、 「5月1日(1 May)」や「革命連帯(Revolutionary Solidarity)」などの他のギリシアのテログループとの連携をとっていることが明らかになった。1991年、ELAと5月1日は20以上の爆破に対する共同責任で告発された。ギリシア警察は、ELAと革命組織11月17日との間につながりがあると信じている。
勢力

不明。

活動
地域

ギリシア。

外部
支援
既知の海外支援者はなし。
 
名称 輝ける道(センデロ・ルミノソ、SL) Shining Path (Sendero Luminoso, SL)
別名 ・ホセ・カルロス・マリアテグイの輝ける道の上のペルー共産党
・ペルー共産党
・PCP
・ペルー人民救援
・SPP
・人民ゲリラ軍
・EGP
・人民解放軍
・EPL
・Partido Comunista del Peru en el Sendero Luminoso de Jose Carlos Mariategui (Communist Party of Peru on the Shining Path of Jose Carlos Mariategui)
・Partido Comunista del Peru (Communist Party of Peru)
・PCP
・Socorro Popular del Peru (People's Aid of Peru)
・SPP
・Ejercito Guerrillero Popular (People's Guerrilla Army)
・EGP
・Ejercito Popular de Liberacion (People's Liberation Army)
・EPL
解説 ペルーの2つの反乱の大きなほうであるSLは、世界で最も無情なゲリラ組織である。1960年代、当時の大学教授アビマエル・グスマン( Abimael Guzman)によって創設された。その目標は、既存のペルーの制度を破壊し、小作農革命政権が取って代わることであると述べている。また、ペルーから海外の影響を除去することも望んでいる。1992年9月、グスマン逮捕は大きな打撃となり、1995年の他のSL指導者たちの逮捕、亡命、転向テロリストへのペルーのフジモリ大統領の恩赦計画が続いた。
活動 特に残忍な形式のテロ、無差別爆破などをやってきた。1998年には、たいていは地方に限定された少数の攻撃しかしなかった。ペルーでのほとんどすべての制度は、SLの攻撃対象であった。ペルーにあるいくつかの大使館が、合衆国大使館を含めて爆破された。爆破作戦と選択的暗殺を行なう。当初から合衆国企業を攻撃してきた。コカイン貿易に関与。
勢力

約1500〜2500人の武装兵士。それより多くの支援者はたいてい地方にいる。

活動
地域

地方中心。都市部での暴力的攻撃はほとんどない。

外部
支援
なし。
 
名称 トゥパク・アマル革命運動(MRTA) Tupac Amaru Revolutionary Movement (MRTA)
別名   ・Movimiento Revolucionario Tupac Amaru
解説 伝統的マルクス・レーニン主義革命運動は1983年にできた。ペルーから帝国主義を除去し、マルクス主義体制の確立を目指す。内紛と左翼支援の損失だけでなく、亡命と政府対テロの成功に苦しんだ。
活動 爆破、誘拐、待ち伏せ、暗殺。かつては多数の反米攻撃に関与。最近の活動は劇的に落ちた。ほとんどのメンバーが刑務所に入れられた。それにもかかわらず、1996年12月、14人のMRTAメンバーが、外交レセプション時にリマの日本大使邸を襲撃し、何百人もを人質にした。政府軍は、1997年4月に大使邸を襲撃し、一人以外人質を全員救出した。それ以来、主要なテロ作戦を行なっていない。
勢力

残存メンバーが100人以下と信じられている。

活動
地域

ペルー。

外部
支援
なし。
 

これらの指定で使われたテロリスト活動の定義

(ii)テロ活動の定義――この法律で使われる場合、「テロ活動」とは、それが遂行される場所の法律のもとで違法(すなわち、もし合衆国でなされるならば、合衆国または各州の法律のもとで違法)であり、以下のいずれかを含むものを意味する。

(I)いかなる輸送機関(航空機、船舶、車など)のハイジャックあるいはサボタージュ

(II)拉致監禁された個人の釈放を明に暗にほのめかして第三者(政府組織を含む)がある行為をするよう、あるいはしないように強要するために他の人物に対して拉致・監禁、殺害の脅迫、拘留の継続を行なうこと

(III)国際的に保護された人(合衆国規定タイトル18の第1116条(b)(4)に定義されているとおり)あるいはそのような人物の自由に対する暴力的攻撃

(IV)暗殺

(V)以下のものの使用

(a)生物兵器、化学兵器、核兵器・装置」あるいは

(b) 直接または間接に、一人または複数の人物の安全を脅かし、あるいは資産に相当な損害を及ぼす意図での爆発物あるいは小銃(単に個人的にカネを奪うための場合は除く)

(VI)前述のいかなるものを試みるという脅迫または謀議

(iii)テロ活動関与の定義――この法律で使う場合「テロ活動に携わっている」という用語は、ある個人的役割または組織のメンバーとして、テロ活動行為、またはいかなるときでもテロ活動を行なう個人・組織・政府に対して物質的支援を与えることになると知っていること、あるいは知っていて当然のことを遂行することを意味する。それは以下の行為を含む

(I)テロ活動の準備・計画

(II)テロ活動の潜在的標的に対する情報収集

(III)テロ活動を遂行している、あるいは遂行計画があると知っている、あるいはそう信じるに足だけの理由がある個人的行動者に対して、隠れ家、輸送、通信、資金、偽身分証明、武器、爆発物、訓練などいかなる形式でも物質的支援を提供すること

(IV)いかなるテロ組織のためであっても、テロ活動にとって価値がある資金や物を要請すること

(V) テロ組織、テロ政府への加入をいかなる人物にでも要請すること、あるいはテロ行為に携わることを要請すること

 

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