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IRELAND | 共和主義シン・フェイン党 | UnOfficial |
EIRE NUA(エーレ・ヌア)――新民主主義 |
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新しい始まりアイルランドの国家としての経歴は西ヨーロッパでも独特である。イングランドの植民地としてのこの国の歴史は、アイルランドの政治的・社会的・経済的・文化的生活に痕跡を残している。わたしたちが受け継いだアイルランドは、国家の成功のためのあらゆる資源と大いなる潜在性を有しているにもかかわらず、その潜在性を実現するにはほど遠い。アイルランドの特徴といえば、大規模な低開発・失業・移住・貧困・巨額の国債だ。それだけでも充分に深刻なこれらの問題は、これもアイルランドの植民地としての歴史に起源を持つ北部6州において対立が続いていることによって、さらに拡大されている。 1996年におけるアイルランドの状況を現実的に評価するならば、わたしたちには数々の大問題、二つの失敗した国家、わたしたちの状態を永続させる一つの政治体制があることがはっきりする。そのすべてを変えるための大きな障害となっているのは、わたしたちが希望を持っていないことだ。もう一つの重要な障害は、わが国民の多くが何世紀もの征服によって培われた奴隷根性を持ってしまっていることだ。 しかし、独立アイルランド共和国の理想――80年前の1916年蜂起のリーダーたちによって宣言された理想――は、いまなお、国家統一と自由のために戦い続けている人々を鼓舞している。その理想の源泉からわたしたちは、新しいアイルランドをつくるための――エーレ・ヌア(Eire Nua)計画を通じ、健全な原則と現実的計画に基づく、新しいはじまりを作るための――希望、激励、決意を引き出すことができる。 この計画は、わが国に健全な未来をうち立てるための道具となりうるものである。この計画は、アイルランドの全国民を対象とする。すべての信条と伝統が表現でき、すべての市民が現実的な力を行使でき、いかなる団体も他の権利を侵害することがないというシステムを提供する。新アイルランド建設がなければ――いまの衰弱し、衰え、非民主的な社会を、強く反映し、民主的社会に変えるための方法をほとんど奇跡的にわが政治家たちやそのEUの友人たちが見つけることができるのではないか、という盲目的希望の中で――現在の苦悩に耐えることになる。しかし、そんな希望など決して実現しないだろうという予測が成り立つ。この政治家たち、彼らの支持する体制、維持・実行している政策そのものが、わたしたちが直面している問題の中核をなしているのだ。このような政治家たちの指導のもとでは、アイルランドはいかなる現実的未来も抱くことができないであろうということを、苦い経験から知っている。 アイルランドにおける分断政府体制は、1922年から維持され、1973年からは成長するEUの影響下にある。この体制が失敗であったことは、結果という最高の試験からみても曲げることのできない事実である。根本的な変化を考えるときが来た。 エーレ・ヌア計画は、4つの地方の連邦制による強大な地方・地区政府を提供する。これは、すべての市民が民主主義的自治に完全に参加できることを保証し、いかなる集団も他の集団を支配・利用できないことを保証するようになっている。この計画のもと、アイルランドのあらゆる伝統は、国に価値ある貢献をなすことができる。この計画と政体は、この国のあらゆる肯定的な力をまとめることができるようにするだろう。 エーレ・ヌアは、進歩的な社会・経済・文化的政策を実行する土台を提供するものである。 他国民と同様、アイルランド人は欠点だけでなく長所を有している。アイルランドの男女は、世界中の多くの分野で努力の跡を残してきた。アメリカ、カナダ、オーストラリアその他の国々の発展に大きく貢献している。1916年反乱とアイルランド独立戦争は、世界各国、特にアフリカとアジアに、植民地的圧迫のきずなを断ち切るよう勇気づけたのである。これらの業績、そして現在の東ヨーロッパで国家的権利と民主主義が劇的に発展していることを考えれば、その植民地としての過去にアイルランドをいまだに結びつけている足かせのためにわたしたちが国家統合を勧めることができなかったというのは、悲劇以外のなにものでもない。 そのため、わたしたちは、アイルランド国民を自由にし、公正・平等の権利に基づいた民主主義体制をうち立てるために――すなわちエーレ・ヌア=新アイルランド建設のために――働かなければならない。そのアイルランドでは、アイルランド国民は自治共同体において真実の力を発揮するであろうし、その共同体は現代的な、宗教的多元主義にもとづいたアイルランド共和国の土台として役立つことだろう。 この計画は、この国じゅう、そして放浪している子孫たちのあいだで、広範囲の配布・研究・討論の対象としてよい。
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エーレ・ヌア――新アイルランド
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3.1 ここで概略を描いた体制は、アイルランドの4つの地方の連邦を想定している。各地方は、国会の統合の元にあって、地域管理委員会を通じて地方自治体への権力を強めており、これはあらゆる階層の国民の声が効果的に管理者に届くようにするためのものである。
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4.1 国会ドーイル・エーラン――アイルランドを構成する4つの地方の連邦から導かれるという点では連邦議会でもある――は、半数が直接比例代表制によって選ばれ、残る同数の人々が各地方議会から送られる約100名の一院制議会である。各代議士(TD)は、約2万5000人の投票者を代表する。厳密な選挙区は、各選挙区と地理的地域の人口密度に基づく。
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5.1 議会が4地方それぞれのために設立される。代表者は各地方の住民によって比例代表制で選ばれる。
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6.1 地域評議会は、明確に定義された領域の経済的・社会的・文化的事業を促進・調整するために設立される。地域開発評議会は、以下のものから成る一院制の評議会である。
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7.1 地区協議会は、1万人から4万人の人口をカバーするようにはっきりと区画された地区の人々によって選ばれる一院制の協議会である。
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8.1 共同体協議会は、ボランティアが母体で、教区または地区選挙区などのその他の適切な中心に基づいた地域共同体を代表する。その住人の福祉と共同体の利益を守るため、共同体協議会はすべての地区協議会会議を傍聴する権利を有する。
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目的 基本的立場 インタビュー
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