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都市ゲリラ・ミニマニュアル(都市ゲリラ教程)
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はじめに |
私は本書を次の人たちに捧げたい。まず憎むベき軍部独裁の手先である憲兵、陸・海・空軍、DOPS〔政治警察〕らの手で殺されたマルコ・アントニオ・プラスーデ・カルヴァーロ〔リオ・デ・ジャネイロの学生運動の指導者〕、ネルリン・ヨス・デ・アルメイダ〔リオ・デ・ジャネイロの労働運動の指導者〕、エドソン・ソウト〔同〕、その他多くの英雄的な戦士と都市ゲリラたちに。 つぎに、ブラジル政府の中世期のような地下牢に閉じこめられ、ナチス以上の残虐な拷問に耐えている勇敢な同志たちに。 われわれが尊敬する亡くなった同志たち、戦闘中に捕えられた同志たちが闘ったように、われわれも同様の闘いをしなければならないのである。 軍部独裁政権に反対し、それと闘う意志のある同志は、たとえとるに足らないように見えようとも、何かできるものだ。この「教程」を読んで何かしなければならないという結論にいたった者は、ただちにここで学んだことを生かして闘いに加わってもらわなければならない。すべての革命家の義務は、革命をすることなのである。 もう一つ大切なことは、自分だけがこの「教程」を読むのではなく、その内容を一人でも多くの仲間に伝えることである。そのためには、これを謄写版で刷るかパンフレットにすればよいと思う。しかしながら現在、そうした作業には武装闘争の背景というものが絶対的に必要である。 この「教程」が私の著書として発表されるのは、ここに表現され体系づけられた考え方が、ブラジルや武装闘争を行なっている一グループの個人的な経験を反映しており、私も光栄なことにそのグループの一員だからである。この「教程」に述べられていることについて人が疑いを持ったり、いつまでも闘いの条件が熟していないなどといったりさせないために、書かれたことについての責任の所在をはっきりさせておかねばならない。このような文章では匿名にして責任をあいまいにすることは問題を残す。重要なことは、普通の兵士たちと同じように闘う用意のある愛国者たちが現に存在し、それは多ければ多いほどよいということである。 奇襲、テロルという言葉は、かつてのように非難の意味では使われなくなった。こうした言葉は新しい色彩を帯びるようになった。それらはセクト主義や不信といった言葉とはちがい、魅力的な言葉である。今日、奇襲専門家あるいはテロリストと非難されることは名誉である。なぜなら、そうすることは、わが国の恥ずべき軍部独裁政権とその化けものどもに対して武器をとって闘っている革命家が行なうに値する価値あるものだからである。
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