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承平・天慶の乱
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大鏡 第四 |
藤原隆家の段より関連部分 この純友は、将門と心を合わせて相談して、恐ろしいことを企てた者です。将門は「帝を討ち取ろう」といい、純友は「関白になろう」と、同じく心を合わせて、この世界で思いのままに政治をし、君主となってすごそうということを互いに約束して、ひとりは東国に軍を調え、一人は西国の海に数多くの大いかだを集め、いかだの上に土を盛ってその上に草木を植え、たくさんの田をつくり、そこに住み着いて、おおかた、並一通りの軍勢ではびくともしないようになっていたのですが、巧みにはかりごとをめぐらして討伐したのはすばらしいことですね。それは確かに、討伐した武将が優れていただけではなく、王威がある限りは謀叛がうまくいくはずはないということだと思いますが。 |
大鏡 将門と純友の共謀説を示す資料としては古いもの。 新潮日本古典集成 新潮社の原文を現代語訳した。 |
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承平・天慶の乱関連年表 |