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承平・天慶の乱
(平将門・藤原純友)

 

大鏡 第四

 

藤原隆家の段より関連部分

この純友は、将門と心を合わせて相談して、恐ろしいことを企てた者です。将門は「帝を討ち取ろう」といい、純友は「関白になろう」と、同じく心を合わせて、この世界で思いのままに政治をし、君主となってすごそうということを互いに約束して、ひとりは東国に軍を調え、一人は西国の海に数多くの大いかだを集め、いかだの上に土を盛ってその上に草木を植え、たくさんの田をつくり、そこに住み着いて、おおかた、並一通りの軍勢ではびくともしないようになっていたのですが、巧みにはかりごとをめぐらして討伐したのはすばらしいことですね。それは確かに、討伐した武将が優れていただけではなく、王威がある限りは謀叛がうまくいくはずはないということだと思いますが。

 

大鏡
歴史物語。三巻本・六巻本・八巻本がある。著者未詳。白河院院政期の成立か。文徳天皇から後一条天皇まで一四代一七六年間の歴史を紀伝体にし、藤原道長の権勢を叙述する。大宅世継・夏山繁樹という二老人が対談し、若侍が傍で批評するという構想。世継の翁が物語。

将門と純友の共謀説を示す資料としては古いもの。

新潮日本古典集成 新潮社の原文を現代語訳した。

 

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承平・天慶の乱関連年表
平将門
将門記         10
今昔物語 古事談 源平盛衰記 源平闘諍録
藤原純友
大鏡 今昔物語 古事談
参考リンク

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