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都市ゲリラ・ミニマニュアル(都市ゲリラ教程)
The Minimanual of the URBAN GUERRILLA
by Carlos Marighella

 
都市ゲリラの定義
 

 ブラジルの特徴である支配体制の慢性的な危機、その結果生じた政情不安こそが、この国に革命戦争をもたらした原因である。革命戦争は都市ゲリラ戦、心理戦、農村ゲリラ戦といった形をとる。都市ゲリラ戦あるいは都市での心理戦は、都市ゲリラに依拠している。

 都市ゲリラとは、意表をつくやりかたで武器をとって軍部独裁政権と闘う者のことである。またブラジルの解放のために闘う革命家あるいは熱烈な愛国者であり、人民の友であり、自由の渇望者である。都市ゲリラが活動する地域はブラジルの大都市である。しかし無法者による襲撃が、都市ゲリラの襲撃と誤解されることもしばしばある。

 だが、都市ゲリラは無法者とは根本的に異なっている。無法者の目的は個人的な利益だから、搾取するものもされるものも区別しない。無法者の被害に一般の人たちが多いのはこのためだ。都市ゲリラは政治的目的のために行動を起こすのだから、政府と大資本家と外国の帝国主義者、とくに北アメリカ帝国主義者だけを攻撃する。

 無法者と同じように、都市ゲリラにとってまぎらわしい者は、騒乱を起こし、銀行を襲い、爆弾を投げ、誘拐・暗殺を企だて、都市ゲリラやファシズムに反対し、自由を求める革命的な牧師・学生・市民に悪い印象を押しつける右翼反動派たちである。

 都市ゲリラは、政府に対して非妥協的に敵対し、国家権力とその権力を行使する人間に対して組織的に打撃を与える存在である。

 都市ゲリラの主要な任務は、軍国主義者、軍部独裁政椎とその抑圧部隊を攪乱し、疲労困憊に落し入れ、士気を喪失させることである。それと同時に、北アメリカ帝国主義の手先である北米人と外国人支配者、およびブラジルの上流階級の富と財産を破壊することである。

 都市ゲリラほ現在のブラジルの政治・経済・社会機構を破壊することを決して躊躇しない。なぜなら、その目的は農村ゲリラを助けて武装した人民が権力を握るという、まったく新しい革命的な政治・社会機構を作ろうというのだからである。

 都市ゲリラは、政治的な最小限度の知識が必要である。そのために次の著書は必読書である。

 「ゲリラ戦争」(チェ・ゲバラ著)
 「テロリストの回想」
 「ブラジルについてのいくつかの問題」(マリゲーラ著)
 「ゲリラ戦の作戦と戦術」(同)
 「戦略的諸問題と原則」(同)
 「同志たちへの戦術上の諸問題」(同)
 「ゲリラ作戦」(同)
 「組織における諸問題」(同)
 ブラジル革命グループの新聞「オ・ゲリレイロ」

 

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都市ゲリラ・ミニマニュアル
はじめに定義資質生きのびるか技術上の準備武器射撃戦闘グループ兵站技術技術の特徴緒戦の優位奇襲地理機動性とスピード情報決断目的
行動様式と性格襲撃銀行襲撃奇襲と潜入占拠待ち伏せ市街戦術ストライキと作業放棄脱走、武器・弾薬・爆薬の強奪・奪取・流用囚人の解放処刑誘拐破壊工作テロリズム武装宣伝神経戦戦闘を行なう分析負傷者ゲリラの安全七つの大罪大衆の支持都市ゲリラ戦争はゲリラの学校である

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