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都市ゲリラ・ミニマニュアル(都市ゲリラ教程)
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方法上のいくつかの分析 |
もしもわれわれが情報を手にしていない場合、行動計画を実践に移す段階ではまず分析・検討・点検が必要である。これはかならず好結果をもたらす。 情報がある場合も含めて、いかなる場合においても十分な分析・点検を行ない、情報が矛盾しないということを知ることは基本事項である。 地形の探紫や踏査、道路についての研究と所要時間の測定は、非常に蛮要なことであり、したがってそれらのことを無視することは、暗闇で人を刺すようなものである。 一般的に機動化ということは、行動に関する指揮方法の熟慮すべき要素である。 機動化ということが、ゲリラ行動では最後までとり残された問題としてあることがしばしばある。だから、行動する以前にその点を十分検討しておかなければならない。 機動化について考慮しておかねば、それが行動を失敗に導くことにもなりかねない。機動化は真剣に考えられねばならないし、今後の事態も含めて、責任をもって遂行されねばならない。したがって細心の計画を必要とする。当然これに関しても、情報と分析が基礎とされねばならない。さらにそれは、きびしい注意力と精密さでもって実行されねばならない。すでに奪ったさまざまな車輌は注意深く管理しカムフラージュすることが、機動化にとって重要である。 輸送に失敗すれば、都市ゲリラ活動にとって精神的・物質的に重要な事態が生じ、主要な行動も失敗に導くものである。 隊員の人選には、厳重な注意を要する。それは、他の参加者に悪影響をおよばす危険性のある優柔不断な、動揺しやすい人間を避けるためである。困難に落し入れるようなことは避けねばならない。たしかにそれは非常にむずかしいことではあるが。 退却は、失敗の可能性も含めて、厳密な計画がなされなければならないという点で、作戦自身より重要である。 ゲリラは、子供たちがいたり人通りのある人目につく状態のなかで囚人を救出したり移動したりする行動を避けねばならない。 最良の方法は、可能な限り自然に無理なく救出することである。それはつねに、曲りくねった道、前回とは異なった道筋、人通りのめったにない狭い道で行なわなければならない。また二台の車が偶然に行きかう時も避けねばならない。 足跡を消すことはゲリラの義務である。故に情報を与えるいかなる手がかりも残さぬように、細心の注意を必要とする。指紋一つ残さぬよう消さねばならない。これらのことに関するゲリラの注意力欠如は、われわれ自らにあとあとまで不安な状態を増大させる原因となり、時には不運にも敵の手におちることにもなりかねない。 |
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