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都市ゲリラ・ミニマニュアル(都市ゲリラ教程)
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都市ゲリラはいかに生きのびるか |
都市ゲリラはいかに人民の間で生活するかを知らねばならず、一般の市民生活と比べて奇異に見られないようにまず外見に注意すべきである。他の人々とちがった服装をしてはならない。都市ゲリラの役割が労働者階級の隣人として生活する場合、高級な服装は決して好ましいものではない。労働者らしい服装を選ばねばならない。また、都市ゲリラが南部から北部に移動する場合も、やほり服装に注意すべきである。 都市ゲリラは職について生計を立てなければならない。警察に知られ追及されている場合、有罪判決を下され恭順を宣誓して釈放された場合は、地下にもぐり、ときには隠れ暮さねばならない。そのような状況下にあっても、誰にも彼の行動を知らせてはならない。そのことは、彼が所属している革命組撒に対する責任でもある。 都市ゲリラは観察能力に優れ、あらゆること、とくに敵の動きについて十分な情報を持ち、自分が生活し、移動し、作戦を行なう地域を熟知していなければならない。 しかし、都市ゲリラの基本的かつ決定的な資質は、人知れず普通の機業人として生活することがほとんど不可能であるように見える条件の下ででも、武器をとって闘うことなのだ。ブルジョアジーから物資を調達する任務が必須であることはいうまでもない。そして調達のための武装闘争なしには都市ゲリラは生きのびることはできないのだ。 こうして、必然的に激化する階級闘争において、都市ゲリラの武装闘争の目的は大きく二つにしぼられる。
都市ゲリラの武装闘争がこれ以外の目的をも持つことは明らかである。しかしここでは、二つの目的のなかでも強奪について述べてみたい。 都市ゲリラは、いつも次のことを心にとどめておく必要がある。彼の存在価値があるのは、彼が警察と抑圧者たちを殺したいと思い、大資本家・大土地所有者・帝国主義者の富を奪取したいと真剣で望むときだけだ。 ブラジル革命の基本的な性格の一つは、最初からそれが貿易業者をも含めて、大資本家・帝国主義者・大土地所有者の富を奪いながら発展してきたことだ。 そして、人民の主要な敵の富を奪うことによってブラジル平和勢力は彼らの中枢部をたたくことができる。すなわち銀行網を組織的に攻撃することによって、資本主義の中枢神経に対してもっとも有効な打撃が与えられるのだ。 ブラジルの都市ゲリラによる銀行強盗は、モレイラ・サレスらのような大資本家、銀行資本と保険契約・再保険契約を結んでいる外国商社、帝国主義国の会社、連邦政府、州政府を痛めつけた。現在、これらすべてのものは組織的にその富を強奪されている。 こうした強奪の勝利品は、都市ゲリラの訓練、武器弾薬の購入・生産、革命家の身辺保護、武力で牢獄から奪還された人たちや警察によって迫害され傷つけられた人たちの生計費、その他牢獄から逃れた同志たちや警察や軍部独裁政権によって殺された人たちに関するあらゆることに使われた。 革命戦争の際限のない費用は、人民の抑圧者であり搾取者である大資本家・帝国主義者・大土地所有者、州・連邦両政府などに払わせてしかるべきである。軍部独裁と北アメリカ帝国主義の手先である政府の高官が、まず第一にブラジル人民に対する犯罪の償いとして命を差し出すべきである。 ブラジルでは、処刑、爆破、武器弾薬の奪取、銀行や刑務所への襲撃などを含む都市ゲリラによる数数の暴力が、まったく疑いの余地なく、革命への現実的な目的達成にとって重要なのである。 CIAのスパイであるチャールズ・チャンドラの処刑や、ベトナムの戦場からブラジルの学生運動に潜入するためにやってきたアメリカ軍人たちの抹殺、そして都市ゲリラによる反動的軍部の手先どもの殺害、これらはいずれもわれわれが革命戦争に従事しており、暴力的手段によってのみこの戦争が遂行されることの証拠である。 これが、都市ゲリラが武装闘争を行ない、抑圧者の手先を殺しつづけ、人民を搾取する者たちから奪いつづける理由なのである。 |
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