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都市ゲリラ・ミニマニュアル(都市ゲリラ教程)
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負傷者の救出 |
都市ゲリラ戦において、負傷者の問題は特に注意を要する。 都市でのゲリラの作戦中に何人かの同志は運悪く負傷するかもしれないし、あるいは警察の手によって撃たれるかもしれない。 戦闘グループのゲリラの一人に応急手当の知識があれば、かならずその地点で負傷した同志になんらかの手当ができるのである。 いかなる事情があろうとも、負傷した郡市ゲリラを、戦闘地点に見棄ててはならないし、敵の手に渡してはならない。 われわれが、負傷者のために講じなければならない対策の一つは、男女とも看護技術を修得することである。基本的には誰にでもできる初歩的な応急処置を知っておくことである。 都市ゲリラのなかに医者、医学生、看護婦、薬剤師、応急手当を身につけた者がいることは、いまでも絶対に必要なことである。 ガリ版印刷による応急手当の小手引でさえも、都市ゲリラにとっては十分な知識を与えてくれるものである。 武装行動の計画を遂行する場合、都市ゲリラには医療救護班は絶対に必要である。そして、移動できる即席の救急車をもつことができれば、医療救護活動はいっそう完璧なものになるだろう。 もう一つの解決方法は、所定の場所に医療箱をもった看護人を待機させ、負傷者を連れてゆくことである。 これは診療所をもつことが前提であり、この場合、強奪したものを使用しなければならない。なぜなら、診療所を設置したりすることは、非常に経費のかさむものであるからだ。 方法の施しようがない場合は、病院や診療所に押し入り、医師に強制してわれわれの負傷者を治療させることも必要である。 万一の場合には、血液や血漿を買うために血液銀行に行く必要があるが、その際、負傷者の本当の住所をいってはならない。彼らはわれわれの保護の下にあるからだ。病院や医療機関に、組織の秘密についても教えてはならない。そのような行為は敵に痕跡と証拠を残すことになるから、絶対に避けねばならない。 負傷者が隠れている家についても、ただ治療と移動をまかせておけるグループの仲間以外には決して洩らしてはならない。 したがって、シーツ、血のついた衣服、薬、その他警察と闘って負傷した仲間を治療したことがわかる証拠品は、一切の関係場所から完全に消しておかねはならない。 |
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