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都市ゲリラ・ミニマニュアル(都市ゲリラ教程)
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脱走、武器・弾薬・爆薬の強奪・奪取・流用 |
脱走や武器の流用は軍の兵舎、船舶、軍事病院で効果を発揮する行動である。都市ゲリラの兵士、下士官、下・上級将枚はブラジル革命のために用いる近代的武器と弾薬を盗み出し、好機をみて脱走しなければならない。 軍隊が都市ゲリラの仲間を追跡掃討するために兵舎から外に出されるようになったときが好機である。軍隊内の都市ゲリラはゴリラどもの命令を無視して、武器・弾薬、軍用機、パイロットを運び出し、手渡して革命家と手を結ばねばならない。この方法の利点は、革命家が陸・海・空軍や警察、民間警備隊、消防隊などからなんの苦労もなく武器や弾薬を入手できることである。つまり、政府自らが手元に輸送してくれるのである。 兵舎内では、チャンスはいくらでもあるから、つねに注意を怠ってはならない。 もし司命官の不注意、将校との間に横暴や軍規のゆるみなどが生じた時、軍隊内の都市ゲリラはすかさず組織に連絡し、一人もしくは仲間を作ってできる限り多くの武器を携えて脱走しなければならない。 武器の捕獲をめざす兵舎や他の軍事施設への急襲は、情報や軍隊内の参加者を得て組織される。 脱走や武器・弾薬の獲得が困難なときは、破壊工作(サボタージュ)に参加し、爆破するために弾薬や火薬を点火させなければならない。 武器・弾薬を携えての脱走や軍事基地を急襲・破壊することの技術は、ゴリラどもを疲労させ、士気をくじき、混乱させるためにはもっとも効果的な方法である。 敵の個人を武装解除するのは彼の武器を捕獲するためである。これらの武器は歩哨や警備・鎮圧に従事する者の手にある。 この武器の捕獲というものは、暴力に訴えて狡猾に謀略的に、罠に落し入れることによって成功するだろう。敵を武装解除した後は奪い取ったもの以外にも持っていないか捜さねばならない。もし注意を怠ると隠し持っていた都市ゲリラ掃討用の武器を使われてしまうだろう。 武器の奪取は、都市ゲリラのもっとも貴重な武器である機関銃を手に入れる有効な方法である。 われわれが武器・弾薬を強奪するための小規模な作戦や行動を遂行した後、捕獲した武器は個人や組織に役立てられ、戦闘グループに供給されるであろう。 都市ゲリラに火器を配給する必要性はきわめて大きいので、ゼロから脱出するために、われわれは武器を獲得し、ただ一つの武器でも流用しなければならない。根本的なことは開始すること、決断力と勇敢さの図太い精神をもって開始することである。一つの武器でも入手すれば、われわれの軍事力は増大する。 銀行を襲撃するときは、警備員の武器を強奪するための注意を怠ってほならない。出納係、会計係、支配人などの武器も見つけたら即座に強奪しなければならない。 武器を捕獲しうる他の方法は、通りがかりの警官や車を待ち伏せすることである。 派出所を外から急襲するときは往々にして武器を手に入れることができる。 武器、弾薬、爆発物の強奪は、会社や工場を襲う場合の都市ゲリラの目的である。 |
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