都市デリラは、高度な完成された技術で攻撃する作戦を基本としている。そしてブラジルにおいては、以下の日的で闘っている。
- ブラジル国家体制と北アメリカ支配者が居坐り続けている三角地帯を脅やかすこと。三角地帯の三地点は、リオ、サン・パウロ、ペロ・オリゾンテであり、その中心はリオ――サン・パウロである。
そこは国内で絶対的な力を占める巨大な工業、財政、経済、政治、文化、軍事、警察の総合地域である。
- 軍部独裁の地方警備、治安体制を弱体化させること。われわれが攻撃し、ゴリラどもがそれを防衛しようとしていることは、政府を受身の立場に立たせていることを示している。すなわち、政府をして、複雑な国家体制を維持防衛するために軍隊をクギづけさせ、戦略的心臓部に攻撃される不安を現在もずっと抱き続けさせ、いつ、どこで、どのように攻撃されるか知るべくもなくさせている。
- ごく少数で、おのおの自給自足して、独自に作戦を展開する多くの武装グループで、あらゆる側面から攻撃をかけること。国全体で作戦を展開する堅固な一つの組織にすれば、敵に集中した軍事的攻撃の機会を与えることになり、その結果都市ゲリラは破壊され、鎮圧されてしまう。それよりも完全にバラバラに散らばった組織として、軍部独裁の追跡を分散させねばならない。
- すべての不平分子も、都市ゲリラ戦術と戦闘に従わせるために、軍部独裁との闘争のなかで戦闘性、決断力、厳格さ、決意、粘り強さを実証して見せること。一方政府はあらゆる計画をもってしても、都市ゲリラ戦争を押しとどめることはできない。そして時を無駄に過し、果てしない消耗戦に痛めつけられ、ついにはいろいろな施設(銀行、工場、兵器庫、兵舎、刑務所、役所、ラジオ・テレビ放送局、北米商社、ガス貯蔵タソク、石油精製所、船舶、飛行機、港、空港、病院、保養地、血液銀行、商店、車庫、大使館、現体制の著名な人物の邸宅、閣僚や将軍、警察署、公官庁等々)を狩るために鎖圧軍隊を呼び戻さねばならなくなるだろう。
- 予知しえない作戦を行なってつねに優勢を保つなかで、都市ゲリラによる叛乱を徐々に増していくこと。つまり、政府軍が都市を放棄するという危険を犯さずには、あるいは内陸部と同様に海岸地帯でも叛乱を増大させたままにしておくということなしには、都市地域を離れることができないようにすること。
- 陸軍や警察をして、われわれの襲撃に備え、車輌の跡が消えたトラックを探し求めて疲労させ、緊張を高ぶらせること。そして、指揮官や補佐官ともども、兵舎や休憩所に戻って平静をとり戻さねばならなくさせること。
- 政府軍の戦闘においては、公然とした戦闘や決定的な戦闘は避けるようにし、即座に結果がでる短時間で敏速な攻撃に限定すること。
- 都市ゲリラが永続的に武装闘争を中断させることなく、最大限に自由に作戦を展開できることを確実にすること。そして胎動しつつある農村でのゲリラ戦争を支援し、民族解放の革命軍を形成することに援助を与えること。
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