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都市ゲリラ・ミニマニュアル(都市ゲリラ教程)
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都市ゲリラの七つの大罪 |
都市ゲリラが、たとえ革命の技術を正確に使用し、安全の原則を厳しく遵守していても、過失を犯すことはありうる。完全な都市ゲリラというものはいない。完全となることができないなら、過失を最小限にとどめるためにあらゆる努力をする必要がある。 過失を最小限にとどめるためには、都市ゲリラの七つの大罪を徹底的に理解し、この大罪を克服すべく、つねに努力しなければならない。 第一の罪は、経験不足からくる罪である。この罪に陥ったゲリラは、敵を過小評価し、すべては容易に達成されると信じている者である。しかし、敵をみくびった者は敵に証拠を残し、結局敵の手に捕まる結果を招くだろう。さらに敵を過大評価した場合は、敵の力量を見誤る。そしてこの無分別のために誤算すると、敵に威嚇され、危険にさらされた場合、優柔不断となり、しりごみしたり、大胆不敵さを失ってしまう。 第二の罪は、自分が遂行した行動を自慢し、誰彼のみさかいもなく放言することである。 第三の罪は、虚栄心である。これは農村ゲリラの開始とその後の展望について考慮することもなく、都市だけの行動によって革命の問題を解決しようとすることである。成功に酔いしれると、決定的行動を起こそうと思って組織の勢力と物資のすべてを結集しようとする。しかし、農村ゲリラはまだ発展してはいないし、決定的勝利の地点には達していない。したがって都市が決定的行動に出れば、敵の反撃をうけ、致命的な打撃を被る結果になる。 第四の罪は、自分の力を過信し、計画を企だてるには力量不足であり、計画に必要な下部組織を持っていないのに実行しようとすることである。 第五の罪は、性急な行動である。忍耐力を失い、興奮し、待とうとはせず、性急に行動に移り、惨めな敗北を招くことになる。 第六の罪は、敵の怒りがもっとも高まっている時に攻撃を仕掛けることである。 第七の罪は、計画を立てずに成行きのまま行動することである。 |
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