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都市ゲリラ・ミニマニュアル(都市ゲリラ教程)
The Minimanual of the URBAN GUERRILLA
by Carlos Marighella

 
典型としての銀行襲撃
 

 もっともよく知られている襲撃の典型は、銀行襲撃である。ブラジルにおいては、都市ゲリラ作戦は組織だった銀行襲撃の形態から始められた。今日、この型の襲撃は広く用いられており、革命戦争の技術の初歩として、都市ゲリラの一種の予備試験に役立てられている。

 銀行襲撃の有力な新しい技術は発達している。逃走を確保すること、現金を引き出すこと、匿名にして他人を連座することなどの技術である。これらの新しい工夫のなかで、追跡を妨害するために車のタイヤを撃ち抜くこと、目撃している人々を銀行の便所に閉じ込めて床の上に坐らせること、銀行の護衛を制止し、武器を取り上げ、金庫や頑丈な箱を開けさせること、変装することなどがある。

 銀行に警報装置をつけたり、護衛を雇ったり、合衆国製の電気探知機を使ったりする経営者の目論みは、襲撃が政治性を帯び、都市ゲリラ戦の技術にもとづいて行なわれれば、役に立たない。

 都市ゲリラは、敵の戦術の変化に対応して新しい装備の利用を試み、火力の日ごとの発達に追いついている。そして、ますます抜け目なく大胆に行動し、そのたびごとに増える革命家を動員している。これらはすべて、最後の些細なことまで締密に計画した作戦を成功させることによって得られる。

 銀行襲撃は強奪の典型的なものである。しかし、実際いかなる種類の強奪にも、革命家は二つの闘いにつきまとわれる。

  1. 無法者との闘い
  2. 右翼反革命との闘い

 この闘いは、人民が見分けられなくなるという混乱を生じさせる。都市ゲリラはこの混乱をとりのぞかねばならない。そのためには、二つの方法を用いなければならない。

  1.  無法者が常套する手口は避けねばならない。つまり不必要な暴力の行使、人民の物資や所有物を強奪してはいけない。
  2.  目的をプロパガンダしてすぐさま襲撃を決行しなければならない。終われば資料やビラを活字にし、独裁政府、交配階級、帝国主義から強奪する者としての都市ゲリラの目的と原則をつねに可能な限り説明しなければならない。
 

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都市ゲリラ・ミニマニュアル
はじめに定義資質生きのびるか技術上の準備武器射撃戦闘グループ兵站技術技術の特徴緒戦の優位奇襲地理機動性とスピード情報決断目的
行動様式と性格襲撃銀行襲撃奇襲と潜入占拠待ち伏せ市街戦術ストライキと作業放棄脱走、武器・弾薬・爆薬の強奪・奪取・流用囚人の解放処刑誘拐破壊工作テロリズム武装宣伝神経戦戦闘を行なう分析負傷者ゲリラの安全七つの大罪大衆の支持都市ゲリラ戦争はゲリラの学校である

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