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都市ゲリラ・ミニマニュアル(都市ゲリラ教程)
The Minimanual of the URBAN GUERRILLA
by Carlos Marighella

 
都市ゲリラの兵站
 

 通常の兵粘はCCEMで表現される。

  C――食糧 (comida)
  C――燃料 (combustivel)
  E――装備 (equipment)
  M――弾薬 (municoes)

 通常兵站という場合は、乗り物で移動し、固定した基地と補給線を持つ軍隊、または普通の武装部隊に適用される。

 都市ゲリラは軍隊ではなく、意識的に分散した小さな武装集団であるので、乗り物や固定した基地はない。彼らの補給線は不確かで不十分であり、家庭内の初歩的な武器工場以外に基地などというものはないのである。

 普通に考えられている兵姑の目的は、都市と農村の叛乱をゴリラどもが鎮圧するのに必要な軍需品を供給することだが、都市ゲリラの兵站は、通常の戦争とはちがって軍部独裁政権と北アメリカの支配に向けられた作戦と戦術を支えることを目的としている。

 ゼロから出発し、最初はどこからも支援を受けない都市ゲリラにとって、兵站とはMDAMEで表現される。すなわち、

  M――機動化 (mechanization)
  D――金 (dinheiro)
  A――武器 (arms)
  M――弾薬 (municoes)
  E――爆薬 (explosives)

 革命の兵站の基本的なものの一つが機動化である。機動化は運転手と不可分である。都市ゲリラの運転手は機関銃手と同じように重要である。どちらか欠けると、自動車も機関銃も死物同然となる。熟練した運転手は一日ではできないから、早くから練習しておかねばならない。優秀な都市ゲリラはすべて優秀な運転手でなければならない。車に関していえば、都市ゲリラは必要なものを強奪すべきである。すでに物資が整っていれば、車の強奪によって、さらに多様な獲得の方法が可能になる。

 現金、武器、弾薬、爆薬などは自動車と同じように強奪すべきである。都市ゲリラは見つけしだい銀行と兵器庫を襲い、弾薬と爆薬を奪うべきだ。

 こうした作戦は、たった一つだけの目的のために行なわれるのではない。襲撃の目的が金であっても、守衛が持っている武器を奪わねばならない。

 強奪はわれわれの兵站の組織化の第一歩である。それは武装と機動化を保障する。

 第二段階は待ち伏せやワナといった奇襲でもって敵の武器、弾薬、車輌などを奪い、兵姑を強化することである。

 さて、武器、弾薬、爆薬が手に入った場合、都市ゲリラがいつどんな時でもぷつかる重要な問題は、それらを隠す場所と、必要なところへ運んだり集めたりする適当な手段に関する問題である。これは道路が閉鎖され、敵が見張りをしていてもやりとげなければならない。

 都市ゲリラは地形をよく知っておくこと、この任務のために準備された偵察隊を使いこなすことは、革命派がいつも直面する兵站の問題を解決するうえで基本的なことである。

 

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都市ゲリラ・ミニマニュアル
はじめに定義資質生きのびるか技術上の準備武器射撃戦闘グループ兵站技術技術の特徴緒戦の優位奇襲地理機動性とスピード情報決断目的
行動様式と性格襲撃銀行襲撃奇襲と潜入占拠待ち伏せ市街戦術ストライキと作業放棄脱走、武器・弾薬・爆薬の強奪・奪取・流用囚人の解放処刑誘拐破壊工作テロリズム武装宣伝神経戦戦闘を行なう分析負傷者ゲリラの安全七つの大罪大衆の支持都市ゲリラ戦争はゲリラの学校である

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