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都市ゲリラ・ミニマニュアル(都市ゲリラ教程)
The Minimanual of the URBAN GUERRILLA
by Carlos Marighella

 
破壊工作(サボタージュ)
 

 破壊工作は、きわめて少数の、時によっては唯一人で目的を遂行するために行なう高度な破壊力をもつ攻撃である。都市ゲリラが行なう破壊工作(サボタージュ)は、最初のうちは孤立している。しかしほうばうで破壊工作(サボタージュ)が起こり始めると、人民自らが行なうようになる。

 破壊工作をうまく達成しようと思えば、調査、計画、注意深い実行力が必要とされる。

 特殊な破壊工作は、ダイナマイトや火薬、地雷などによる爆破である。

 一握りの砂、一しずくの可燃物、油、一本のねじの除去、木や鉄の屑などでも取り返しのつかない打撃を与えることができる。

 破壊工作によって傷をつけ、不能にし、敵の生産点を破壊する目標は以下の通りである。

  1. 国家の経済
  2. 農業・工業生産
  3. 輸送・通信網
  4. 軍隊・警察機構とそれらの施設・倉庫
  5. 軍隊・警察の弾圧機構
  6. 国内の北米人の会社や財産

 都市ゲリラは国内の経済、特に国内外の商業網、その金融機関、税務署、その他の経済的・財政的部分を危機に落し入れる必要がある。

 役所、政府のサービス機関、政府の貯蔵所は破壊工作の目標にしやすい。

 もちろん、地方の状態をよく知り抜いた都市ゲリラの農工業における破壊工作を防止することは至難である。

 都市ゲリラとして活動している工場労働者は、誰よりも秀でた工業生産の破壊工作者である。なぜなら、役らは産業構造、工場設備、機械の仕組みをよく知っており、破壊活動を十分しやすい位置にあり、なにも知らない素人よりはるかに大きな損害を与えることができるからである。

 敵の輸送、通信網に関していえば、鉄道から手をつけ、破壊活動をして計画的に攻撃する必要がある。

 ただ一点注意すべきことは、乗客を、特に市外や遠く離れたところから列車で通っている通勤者を死なせたり、致命的な重傷を負わせてはならない。

 したがって貨物列車やあるいは積んである資材への攻撃、軍事輪送や通信網を停止させることなどを破壊工作の主要な目標にする必要がある。

 レールと同様枕木にも損傷を与えることもできれば、除去することもできる。トンネルを爆破したり、塞いだり、列車を脱線させて停止させれば、大損害を引き起こす。また、鉄橋をダイナマイトで爆破するのと同様に、燃料輸送列車を脱線させれば敵に重大な打撃を与える。車輌のような非常に重く大きいものの輸送機関は、破壊と損害を受ければ修理するには数ヵ月は要する。

 高速道路については、木や車で障害を築き、ダイナマイトで道路をガタガタにし、橋は爆破して機能を麻痺させる。

 港湾や河川の港に停泊したりドッグ入りしている船舶も破壊できるし、地上の飛行機も同様にできる。

 電信・電話網は電柱を爆破して電線を切断し、組織的に破壊することができる。

 ブラジルではすでに革命槻争戦争は始まっており、敵の武器・弾薬の移動を妨害することは必須であるので、輸送・通信網はまっさきに破壊しなければならない。

 油送管、燃料施設、爆弾・弾薬貯蔵庫、火薬庫、兵器庫、軍隊の兵舎は破壊工作上の絶好の目標となる。一方、軍事トラック、その他の軍隊・警察の車は見つけしだい破壊しなければならない。

 軍隊や警察の弾圧機関、その他特別の専門機関にも都市ゲリラの破壊工作者は日をつけなければならない。

 国内の北米人の会社や財産は、他の敵の致命的な個所を攻撃する以上に、強烈に何度も破壊工作の対象としなければならない。

 

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はじめに定義資質生きのびるか技術上の準備武器射撃戦闘グループ兵站技術技術の特徴緒戦の優位奇襲地理機動性とスピード情報決断目的
行動様式と性格襲撃銀行襲撃奇襲と潜入占拠待ち伏せ市街戦術ストライキと作業放棄脱走、武器・弾薬・爆薬の強奪・奪取・流用囚人の解放処刑誘拐破壊工作テロリズム武装宣伝神経戦戦闘を行なう分析負傷者ゲリラの安全七つの大罪大衆の支持都市ゲリラ戦争はゲリラの学校である

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