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世界のテロ組織と対テロ組織
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オサマ・ビン・ラディン情報Osama (Usama) bin Ladin(Laden) |
英国オブザーバー紙の記事より。 |
●憤る中東パックス・アメリカーナ:合衆国の行動はイスラエルとの関係というプリズムを通して見られる By Julian Borger, Middle East Correspondent
暴動のハウリングがすでに昨夜中東で聞かれた。それは、合衆国の空襲が、再び不安定に陥りつつあるこの地域の暴力の循環の広がりが永続すると警告している。 7年前のイラクに対する湾岸戦争共同を結集することを許した中東政治の冷戦後の流動する一時的な雰囲気は、蹴散らされて長い。それは、イスラエル・パレスチナ平和プロセスが進展しないことで主に破壊されてきた。 アラブとイスラムの世界では、イスラエルはオスロ・プロセスを崩壊させたために非難されており、合衆国はユダヤ国家に対する効果的な圧力をかけないでそれが起こるようにしてしまったと糾弾されている。 合衆国はもはや、世界の警察官としてのどのような確実性も持っていない。その行動は、イスラエルとの関係というプリズムを通して見られる。パックス・アメリカーナ(アメリカによる平和)は、利己主義をただ追い求めるものとして一般に見られている。 そのイラク政策は、住人を荒廃させることになるバグダッドへの処罰実施しつつ、一方ではイスラエルに向けた国連の解決をあからさまに無視するというダブル・スタンダードの証拠として退けられた。ダブル・スタンダードの叫び声は、昨日の空襲後、さらに大きくなるだろう。 ヨルダンの戦略研究所長ムスタファ・ハマルネー(Mustafa Hamarneh)は、こう述べた。「これは、合衆国は中東においてダブル・スタンダードであるという見方を永続させるだろう。アメリカ人は歴史から学ぶことがない。もしそうしていれば、こんなことをすれば反米感情・反米行動をさらに強め、この地域のアメリカの友人に墓穴を掘ることになる、とわかっただろうに」 合衆国の友人たちは、今日、頭を下げ続けるだろう。空襲を個人的に歓迎する者はいるかもしれない。スーダンの隣人、エジプトとの関係は、ここ数か月、着実に悪化している。 今月はじめ、スーダンの反対派の会議を開催したときに、ハルツームに対するカイロの反感が明らかになった。カイロは、ハルツームの標的は、潜在的にエジプトの地下イスラム教徒への破壊兵器を供給していたかもしれない化学兵器工場だという合衆国の主張を信じるかもしれない。 サウジアラビアの支配者は、もしオサマ・ビン・ラディンの山中のゲリラ軍が損害を受けたならばひそかに喜ぶかもしれない。長い間、サウジの億万長者戦士は、湾岸戦争に合衆国の権益を守った保守的君主政権に多大な脅しを行なってきたからだ。 しかし、サウジ政府は、タリバーン政権を認めてきた一握りの国家の一つであり、タリバーンはこれらの攻撃によって辱められた。 一方、イランは、ビン・ラディン氏を保護しているタリバーン市民軍に激しく敵対している。イランの新聞は、彼のキャンプの場所の有益な詳細を出版しさえしている。 しかし、これらの政府のどれも、圧倒的に反米度を強めている国内の人口を怒らせることを恐れて、合衆国の行動を公然と承認することはできない。その上、ヨルダン、シリア、レバノン国内にまだいる200万人の避難民を受け入れるイスラエルのパレスチナ人植民なくして、パックス・アメリカーナが勃興することを諸政府は恐れている。 スーダンは、無実の傍観者で、標的となったのは弱いからだと述べている。スーダン政府は、1996年に追放してからもビン・ラディン氏とのつながりをまだ持っているとか、大使館爆破の数日前に反米脅迫を行なったエジプト人イスラム教徒ジハード(Egyptian Islamic Jihad)のための訓練センターをかくまった、というような主張には激しく拒絶している。 この国は、もはやテロリストの避難場所と呼ばれないように心配していたのだ。 続く数日間、この地域では、空襲は社説とマンガで、モニカ・ルインスキーに対する大統領の困惑から注意を逸らすための便利な素材として絵が買えるであろう。映画「ウワサの真相」は、アラブの視聴者によく見られている。ルインスキーがユダヤ人という背景は、ワシントンがイスラエル・ロビーに握られていることを「証明」しているとさえ信じられている。 合衆国がその力を中東に注ごうとした以前の試みでは、国務長官マデレーン・オルブライトと国防長官ウィリアム・コーエンがアラブの各首都に送られて、湾岸戦争での協力を再構成しようとした。 合衆国の使者が再び送られることになっているなら、彼らは、スーダンの化学兵器工場というものと、ビン・ラディンのテロネットワークについての確かな、信頼できる証拠を持っていく必要があるだろう。しかし、成功したとしても、多くの人がビン・ラディン氏を英雄視しているカイロ、アンマン、リヤド、ダマスカスでは納得させることはできないだろう。 |
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