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世界のテロ組織と対テロ組織
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オサマ・ビン・ラディン情報Osama (Usama) bin Ladin(Laden) |
英国オブザーバー紙の記事より。 |
●「今日この日から、合衆国とアメリカ人に対する新しい戦争が始まった」 By Suzanne Goldenberg in Peshawar, Pakistan
青い学生服の少年が、街宣車の窓から身を乗り出し、伝統的な午後の祈りを行なう金曜日の説教士をまねて、指を振った。「我々はお前たちを殺す、我々はお前たちを殺す」と、彼は唱和した。 昨日、ペシャワールのどのモスクの拡声器から伝道師の声が、パシュトゥのアクセントや純粋なウルドゥー語で流れたが、メッセージは同じであった。オサマ・ビン・ラディンへの合衆国の空襲は、新しいアフガン戦争、そしてイスラムに対する戦争の開始を告げるものである、と。 「今日この日から、合衆国に対して、アメリカ人に対して、新しい戦争が始まる」と拡声器は叫んだ。 ペシャワールのパキスタン警察は、あとで、合衆国空襲に抗議するアフガン避難民に発砲し、その一人を殺害した、と目撃者は語った。 サッダル市場の巨大な絨毯や、あるいは裕福なモスクの境界の冷たい大理石に広げられたぼろぼろの麦藁の祈りのマットで、数千人が祈りのためにひざまずいた。 彼らが立ち上がったとき、昼食と昼寝のために家に戻るのはごくわずかだった。ほとんどっは、怒りと苦しみに促されて、イスラム教徒グループと、アフガニスタンのほぼ全土を統制する原理主義市民軍タリバーンの仲間によって組織された行列に向かって流れた。 彼らの感情をかきたてたのは、合衆国の巡航ミサイルがアフガニスタンの人口密集地を攻撃したという、未確認だが持続的なうわさであり、また、昨日、イスラム教徒に西洋との戦いをほぼ均一に宣言した聖職者たちであった。 「アメリカ人とユダヤ人は、我々を彼らの勢力下に置こうとしている。彼らは我々を貧困なままにしようとしている」と聖職者たちは言った。 イスラム教徒の最大宗派が支配しているペシャワールのいくつかのモスクでは、アメリカ、ユダヤ人、イランを含む邪悪な三位一体を説教した。 学生街の郊外では、タリバーン市民軍の、黒く整えられたターバンを来ている教師に率いられて、数百人のアフガン避難民が店に投石し、タイヤを燃やして、催涙ガスと警棒を使う警察と機動隊に叩かれた。この地域は援助機関によって好まれている。だが、ほとんどの国外追放労働者は、昨日早く、ペシャワールに流れていった。 10年前、この都市は、アフガニスタンのソ連侵攻と戦うモジャヘディン反抗軍のための航空機中継点であり、スパイと空想的慈善家、密通者とイデオロギー信奉者のメッカであった。ビン・ラディン氏のような。 彼はおそらく、昨日のペシャワールで最も心配されている人だった。家を爆破されたり、家から引きずり出されたアフガン難民に、彼の苦境は琴線に触れた。 昨日、アフガン難民は、1989年にカブールから撤退せざるを得なかったモスクワと同じ運命がワシントンにも与えられると脅迫した。 ここで学ぶアフガン医学生による抗議の一つで、マンガハールの東アフガン地方出身の伝道師マウルヴィ・シャイド・アッバース(Maulvi Syed Abbas)は、「ワシントンはまもなくアフガンのことにカンショウしている愚かさを学ぶであろう」と予言した。アフガニスタンは、彼の客を保護しているという栄誉ある意味合いを持っている。 「我々は、アフガニスタンは一体であると知らせたい。もし彼らが再び我々を攻撃するなら、ロシアに与えたのと同じ教訓を教えてやろう」と警告した。 他の人は、タリバーン攻撃を裏切りのように感じた。 「アメリカ人は我々を助けなければならないと思う――内政に干渉するのではなく。アメリカはこんなことをしていいものだとは思わない」と、カブール出身の20歳の医学生アブドゥル・ガニ(Abdul Ghani)は語った。彼は戦争が始まったときに1歳だった。 アフガニスタン人のなかには、ワシントンは公正な戦いを挑んだのではなく、警告なく攻撃したのだ、と憤慨している人もいた。白髪の代数学教師で、アメリカミサイル攻撃の場所に最も近い大都市ジャララバード出身のザズ・モハメドはこう述べた。「アメリカが戦いたければ、ここに兵を連れてくるがいい。背後から攻撃するのは、勇敢な人の行為ではない」 ボード市場では、彼らは大いなる不正のために揺れた。「彼らは一人の人間のために、国民すべてを殺そうとしている」とナシル・ジャバルキルが言った。彼はよく整った顎髭を持つこざっぱりした身なりで、ほとんど使いものにならないアフガン通貨紙幣で満たされたガラス箱で両替商を行なっている。 彼は、アフガニは、木曜日の攻撃でわずかに影響されただけだと言った。10万アフガニが165パキスタン・ルピーになったが、木曜日には160ルピーだった。「それはいつもこれくらいは上下する」 ナマク・マンディでは、塩の取引場所に人々が集まっていた。シルクロードのラクダキャラバンのための休息日だったここ数日、塩は止まっていた。ここでは、ビン・ラディンのグループの質問はなかった。 「アフリカ爆破事件はオサマによると彼らは言っているが、、そんなことはありえない」と、靴直しのハジ・イムランは言う。「彼は本当のイスラム教徒だ。そして、イスラム教徒は決してそんなことをしない。イスラム教徒はよいことだけをするのだ」 仲間の靴屋は、テロに対するワシントンの戦争に対して別の意見を持っていた。「アメリカがサウジから出ていけば、戦う理由は何もない。Khatam(終わり)」と手を叩いて言った。 怒りがあまりにも大きいため、昨日のアフガン難民は、1992年以来、外国の敵よりも互いに戦わせることになり、歴史的に外国の干渉に対しうる犠牲を強いてきた確執を脇に置いておくことにした。 タリバーンの最も侮りがたい敵アフメド・シャー・マソウド(Ahmed Shah Massoud)の巣窟であるアフガニスタンのペンジュシル谷出身者が多いボード市場のチャイ・カンナ(茶店)でも、だれも合衆国を支持しようとしなかった。 高い台に足を組んで座り、チキンと米の食事をがつがつ食っている男は、タリバーンに資金援助しているビン・ラディン氏に親近感は持っていないが、一定の礼儀は払っている、と認めた。 「我々は、国民のあいだで戦い、殺し合うかもしれないが、よそものが来て我々を爆撃する理由にはならない」と、ウェイターのシャブは言った。 |
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