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オサマ・ビン・ラディン情報

Osama (Usama) bin Ladin(Laden)
 

英国オブザーバー紙の記事より。

 

●アメリカに作られたテロリスト

今、西洋の敵である人物は、以前には西洋の友だった前歴がある。
reports Richard Norton-Taylor

1998年8月22日土曜日

追放されたサウジの億万長者で、ワシントンからケニヤとタンザニアのアメリカ大使館爆破事件の背後にいる立案者にしてそれ以前の一連のテロ攻撃に関与していると告発されたオサマ・ビン・ラディンは、かつて自由戦士としてCIAに歓迎されていた。

彼は、1980年代にはソ連のアフガニスタン占領軍と戦ったモジャヘディン・ゲリラの戦士、財政家、新人募集者としての役割をCIAに歓迎された。彼の軍は、CIAによって兵器を供給され、MI6からは英国製ブロウパイプ対空ミサイルを供給された。

北東アフガニスタンのホスト(Khost)にある彼のキャンプ――木曜日の合衆国巡航ミサイル攻撃のターゲット――は、CIAの援助によって作らたものだ。

ビン・ラディン氏は、敵の敵は味方という原則によって合衆国に後援されていた。彼もおそらくは同じような計算をしたのだろう。アフガニスタンのソビエト占領がうち負かれた時点で、ビン・ラディン氏は同じイスラムの敵と見なした合衆国に敵対するようになった。

超イスラム教徒タリバンの指導者も、西側からパキスタンに供給された兵器を装備していたが、そのタリバンによってアフガニスタンで護られていたあいだ、彼の数千の中東出身の戦士が、対ソ戦から故郷のエジプト、アルジェリア、イェメン、スーダン、サウジアラビア、その他に戻った――仕事がほとんどなく、政治的には独裁状態である地域における一種の武装イスラム教徒のディアスポラ(離散)である。

ビン・ラディン氏は40代のとき、おおよそ3億ドル(約1億9000万ポンド、450億円)もの資産を幸運にも、サウジの建設王である養父から相続した。以前の仲間のハレド・フアワズ(Khaled Fuawaz)はリーダーズ・ダイジェスト最新号での回想で「ビン・ラディン氏はアフガニスタンの戦争のとき、彼のファミリー企業を使って山を通す新道建設のボランティアを申し出た」と述べている。

ロシアのヘリコプターに身をさらすような運転手が見つからないときには、彼は自らブルドーザーを運転し、フアワズ氏がそれを維持した。

アフガン・モジャヘディンへの彼の支援は、最初、サウジアラビアによって促された。しかし、まもなく、彼の目的が中東から西側、特にアメリカを操ることだとはっきりした。1990年のイラクのクウェート侵攻後、合衆国がかかわらないようにバグダッドをうち負かす援助を申し出て、サウジ防衛長官、皇子スルタンと会見したと報告されている。

ある匿名のサウジ公務員はリーダーズ・ダイジェストに語った。「ビン・ラディンは王子サルタンの前で地図を広げた。彼はアメリカの援助なしにイラクをうち負かす方法についてのあらゆる計画を有していた。王子サルタンは、イラクの戦車、航空機、生物化学兵器をどうするのかという計画を尋ねた。ビン・ラディンは『我々は信仰によって彼らを破る』と述べた」

西側諜報機関によると、ビン・ラディン氏とその部下たちは、一連のテロ攻撃にかかわってきた。これには、1995年リヤドでのサウジ国民兵訓練センター爆破、1年後のダーラン知覚の軍事兵舎爆破――ここではアメリカ人が19人死んだ――を含む。彼はダーラン攻撃を「賞賛に値するテロリズム」と述べながらも関与を否定した。

彼は、1993年ニューヨークの世界貿易センター爆破事件の黒幕ラムジ・ヨウセフとのつながりがあり、その追従者たちは昨年11月のエジプト・ルクソールでの旅行者虐殺と結びつけられてきた。

1994年、王室批判のために、ビン・ラディン氏はサウジ市民権を剥奪され、家族から勘当された。そしてスーダンに移動することを余儀なくされた。彼は合衆国の懲罰の脅しのもとに1996年にそこから追放され、アフガニスタンに戻った。ワシントン・ポストが昨日報じたところによると、彼が過去15か月間すごしてきた場所は、木曜日の合衆国攻撃の場所の200マイル南で、強化基地として使用しており、カンダハール(Kandahar)市の 外で重装備された丘の上の施設である。

2月には、ビン・ラディン氏によって支援される新しいグループ――ユダヤと十字軍に対するジハードのためのイスラム国際戦線(the Islamic International Front for Jihad Against Jews and Crusaders)――が声明を発表した。「我々は――神の助けのもと――神を信じ、神の命令を果たそうと望むすべてのイスラム教徒は、どこでもいつでもアメリカ人を殺し、彼らが見つけたカネを奪うよう、命ずる」。この命令は、エジプト、パキスタン、バングラデシュのイスラム武装指導者によって署名されている。

水曜日、ロンドンのアラビア語新聞、al-Hayatがグループから、新しい「聖なる戦闘作戦」を誓約し、合衆国に対して「どこからでも打撃を続ける」と警告するさらなる声明を受け取った。

 

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